小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

転入生がやってくる!

2011-01-09 12:27:30 | 学級生活の攻略法

3学期とはいえ,転入生がやってくることもあります。

本校でも,新年のスタートともに,次々と連絡が入っているようです。

(私のクラスには今回はいないようですが,)中には6年生で転入生てくるという子もいて,担任の先生も

「この時期に来るか~」

と,正直困惑気味でした。

団地の学校

街の学校

田舎の学校

環境によって,転出入の多さに違いはあるでしょうが,それが学校や学級に与える影響は大きいものがあります。

事務的な手続きがいろいろと必要になるのは当然ですが,子どもによっては,学級での存在感が大きく,その学級の雰囲気が変わってくることもありますよね。

と同時に,転入生というのは,子どもたちにとっては一大事です。

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クラスにどんな子がやってきたのか,子どもたちは興味津々ですね。(笑)

さて,転入生がやってくるとなったら,とりあえず担任の先生は,

転入生とクラスの子たちが交流する場を意図的に設ける!

ことを心掛けます。

「子どもなんだから,ほっとけば仲良くなるだろう

なんて思っていたら,そうはいかないことも多いのです。

これは転入生の人柄,クラスの子たちの人柄によります。

それにはよっては,ほっておいたら仲良くなる場合もあるし,ほっておいたら転入生が孤立してしまう場合もあります。

なにより転入生の孤立だけはさせてはいけない。

だから,ここは担任の先生の役目です。

転入生とクラスの子たちが自然に交流できる場を,先生が設けてあげましょう。

・授業の中で,随所にグループ活動やペア活動を取り入れる

・みんなで楽しめるイベント的な活動を設ける

・係活動や給食当番などに早速入らせる

・席替えでは気の利く子のそばに座らせる

など,色々と方法は考えられそうです。

「学級生活」という場を利用した交流の形をつくれるのは,担任の先生だけなのです。

ここで気をつけたいのは,転入生とクラスの子たちが別々の立場になり,転入生の子が一方的に注目を浴びるような活動にならないことです。

転入生が「お客さん」としてやってきたということを示すことがねらいではありません。

転入生も「クラスの一員」だということを,意識づけたいのです。

だから,全員が同じ立場で,同じ活動をするような形にしましょう。

そして,やっぱりここでは転入生の子,クラスの子たちの人柄が前提です。

どんな交流の場が合っているのか。

それを見極めたうえで,担任の先生は早めに手立てを工夫してあげたいですね。


3学期のスタート 先生が口にする最初の一言は

2011-01-06 21:35:09 | 学級生活の攻略法

連休明けの11日(火)

いよいよ3学期の始業式です。

私も,今朝トボトボと学校に行くと,学年主任の先生が早速自主的な学年会を開いてくださって,テキパキと今後のことを話してくださったので,私も見通しがもてて助かりました。

3学期。

1年間で1番短い学期。

そして1年間のラストシーズン。

自然と学級経営に向かう担任の先生の気持ちも昂ります。

「いい3学期にして,いい1年だった思ってこのクラスを送り出したい。

担任の先生が持つ共通の思い出はないでしょうか。

言うまでもなく,一番短いシーズンで,「行く・逃げる・去る」というように,あっという間に過ぎてしまいます。

スタートダッシュが肝心です。

始業式の日は,子どもたちへの「語り」をつくっておく!

始業式の日と久しぶりにクラス全員が揃って,まだ落ち着かない様子ですね。

同様に,先生もまだ本腰が入らないというか,子どもたちの前でじっくりと構えられない感じがします。

そして,そのままの流れでついつい

「えーっと,それじゃあ,係から決めましょうか…」

なんて,何気ないところからスタートして,その日一日がなあなあとした感じで過ぎていきます。

しかし,ここでつくってしまった「なあなあな雰囲気」は,この後も続いてしまい,なかなか払拭できないものです。

先生は仕事ですから,少しずつ本腰が入ってくるのは当然ですが,子どもたちの意識はそれとはまた違います。

最初がなあなあだったら,その後もなあなあなのです。

そこで,先生の「語り」です。

前回の記事に紹介したような「フニャフニャ感」がクラス全体にあるのは実際の話で,これは仕方ないものがあります。

でも,この先生の語りの瞬間だけは別です。

連休明けの初日ですが,この瞬間だけは先生も子どもも真剣に。

そのためにも

「3学期のスタートです。今からする先生の話は真剣に聞きなさい。」

とクラスの雰囲気を引き締めてから,語ります。

語る先生は精一杯の熱意を込めます。

同時に,短く端的な話を上手にします。

そのためにも,事前に十分に準備が必要です。

その場の思いつきで語るのではなく,台本を読み上げるくらいのつもりで。

そして,語る内容は,担任の先生の学級に込める願いや,目標を語りましょう。

・修了式,最後の日。クラス全員が「このクラスでよかった」と言ってほしいということ

・先生は,このクラスが大好きだということ

・2月に控えている学習発表会。最高の発表をしたいということ

・学び続ける大切さを忘れるなということ

・連勝記録に挑戦した白鳳関に学んでほしいこと   ・・・・・

1・2学期と全力で学級経営にのぞんできた担任の先生ならば,自然と頭に浮かんでくることがあるはずです。

それを,3学期のスタート,口にする最初の「語り」として,子どもたちに伝えましょう。

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それを子どもたちも真剣に聴くことができれば,クラス全体に一本の柱が通ったようになり,きっと明日からの3学期が期待できるものに変わっていきます。


きっと冬休み明けてすぐは,みんなフニャフニャだ

2011-01-05 21:30:59 | 学級生活の攻略法

冬休みも刻々と日が過ぎていき,来週はいよいよ3学期スタート。

うーん,もうちょっと休みたい(笑)

長期休業の後半の,このなんとも言えないムズムズ感は,なんでしょうね。。。

今年はいつもより長い冬休みなんです。

感謝しないと!

さて,

冬休みが明けると,先生も子どもも,多くが「連休ボケ」したような顔で過ごしているはずです。

朝教室に入ってくる時の顔が,ポケーっとしていて,半分口が開いている子も見られます。

いつもはしている「おはようございます!」のあいさつすら忘れてしまうほど。

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私のクラスで言うと,特に1年生なので,気持ちはよく分かりますね。

小さい子にとっては17日間というのは,ものすごく長い時間でしょう。

そのときの過ごし方が,すっかり体に溶け込んでしまうのですよね。

そんな子たちに向かって

「いつまでお休み気分でいるんですか!!しっかりしないと!」

「もう新しいスタートです!ボヤッとしているとみんなから遅れちゃうよ!」

なんて,テンションのズレた厳しい言葉をかける気分にはなれないし,かけても伝わらないような感じがします。

だからといって,いつまでもそんな子たちに同調しているわけにもいきませんね。

確かに学校はこれからが本格的に進みだします。

長期休業明けの学級経営で心がけること。

長期休業明け,まずは一事徹底!

これを教師も心がけ,子どもたちにも必ず実践させることから始めましょう。

いきなり学級のあれもこれも全てをバッチリさせようとするのは難しい。

まずは「一事」

長期休業明けの初日から,子どもたちにズバッと伝えましょう。

「一人一役,今週は絶対に忘れずにやります。」

「ランドセル棚,今週は今までよりもきれいに並べなさい」

「話を聴く姿勢をつくりましょう。絶対に手遊びをしてはいけません。」

「プリントは向きを必ずそろえて出します。」

そして,約束したその一事だけは,必ず子どもたちにも実践を継続させ,先生も厳しくみます。

一事だけですので,真剣に先生が伝えて,できたときにきちんとほめてあげれば,子どもたちも継続してすることは難しいことではありません。

そして,その一事に気持ちを集中させ,取り組むことが,いつもの学級生活に戻っていくことにつながるでしょう。

やっていることは一事にすぎませんが,それが周りのいろいろなことに波及していくものです。

プリントをそろえて提出しようと気をつける子は,授業中の机上をきれいにしようとすることにも,気が付くようになるでしょう。

何より,学級で過ごす際の,意識が変わります。

「もうお休みの日じゃない。学校が始まってるんだ」という意識をもたせることがねらいです。


2011年 年賀状から学ぶこと!

2011-01-04 09:39:09 | 教師の仕事術の攻略法

最近は,

「職場間での形式的な賀状のやり取りは控えるように」

ということで,以前よりは先生どうしの年賀状の減ってきたようにも感じますが,それでも,長く親しくさせていただいている方との年賀状はうれしいものです。

年始めのあいさつとともに,近況を報告し合ったり,写真を見て

「元気そうだね~」

「息子さん大きくなったね~」

「…先生,ちょっと太ったねぇ」

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なんて。

ところで,先生になってからの年賀状のやり取りで多いのが,

「年賀状の舞い戻り」

です。

出した年賀状が「あて所に尋ねあたりません」と帰ってきちゃうことです。

その原因はもちろん,その先生が転勤しているからです。

「あれ…,そういえば,『異動しました』のお便りが来てたっけ…」

だから

異動通知の送り主の住所はそのときに確実に控えておく!

マメな人なら当たり前にするのでしょうが,なかなかできないんですよねぇ…

多くの人がパソコンの年賀状ソフトを使っていると思いますが,春先,異動通知を受け取ったらすぐに,それに入力することですね。

でないと,年賀状が戻ってきたり,年賀状を書くときになって

「あれ?○○先生は転勤したんじゃなかったっけ?異動通知どこにやったっけ…」

と,家中を探しまわるはめになります。(私も何度したことか 笑)

先生に転勤はつきものです。

身近な先生も,毎年のように誰かがどこかへ異動しています。

頭で覚えておくのは難しいので,小まめにチェックしておきましょう。

・・・なんてことを,年賀状から学びました。(笑)

さて,

遅れましたが,2011年,明けましておめでとうございます。

当ブログ「小学生攻略法」も,今年の5月で3年目を迎えます。

まずは,ここまで続けてこられたことを喜ぶと同時に,見てくださっている皆様に感謝です。

今年も,とりあえずはこれまでと同じペースで,コツコツと記事を重ねていきたいと思っています。

そして,何か思いついたら,また内容に工夫を加えてみたりと。

どうぞ,今年もお付き合いのほど,よろしくお願いします!