小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

私にもついに来ました!このお誘い!

2013-01-06 21:25:01 | 教師力UPの攻略法

年末,私の元に届いた一通の手紙。

かわいらしい封筒に,中身が期待できます。(笑)

「先生,お元気ですか?」

から始まる手紙は,

「同窓会のお誘い」

でした。

そうです。

私が以前に受け持った6年生の子たちが,今年成人式を迎えるのです。

感心な子がいて,ちゃんと担任だった私に声をかけてくれました。

私にとっては教員人生で初めてのお誘い。

「…ついにこれが来たかぁ」

と感慨深い思いです。

これまでに先輩先生方が,教え子の同窓会に出席した話を聞くことはありましたが,自分にはまだまだ遠い話のように思っていました。

「すっかりおじさんになったころに,同窓会に誘われるんだろうな。20歳の子たちを前に恥ずかしいだろうなぁ」

なんて思っていました。

が,思ったより早く自分のところにも来ました。

早いものです。

本当に。

自分がおじさんになったということでしょうか(笑)

この子たちは,(「子」とも呼べなくなりましたが)私が初めて受け持った6年生学級でした。

それ以降何度か6年生担任をしましたが(今年も),この子たちが教えてくれたことや,湧き立たせてくれたやる気はとても大きかったように思います。

その分,思い出深い学級だし,一人一人のこともよく覚えています。

その子たちが,成人式を迎える年になり,それぞれがどんな風に成長しているのか,想像もつきませんが,今度会えると思うと,うれしいですね。

それと同時に,自分がどんなふうに見られるのか,正直恥ずかしくもあります。

今時の20歳の子たちと,うまく話ができるのか心配です。

同窓会のお誘いに,そんないろんな感情が入り乱れています。

この子たちの担任をしたときは,強気な先生でした。

駆け出しの,何も恐いものがない,受け持つ校務もなく学級担任に全力を注げる先生でしたから。

このクラスをまとめるために,盛り上げるために必死でした。

ハウツー的な教育書を読み漁り,そのままあれもこれも実践しては失敗し,もう一度別の方法でチャレンジしてはまた失敗で…

そんなことの繰り返しでした。

でも,若さだけは武器だと思い,体を動かして一緒によく遊びました。

授業も下手でしたが,そこだけは子どもが慕ってくれる部分になりましたね。

そんな若手の強引な学級経営でしたから,今思い返してみると,この子たちに申し訳なくなってしまう部分もあります。

当の本人たちがどう思っているかは知りませんが…

それが,ひょっとしたら今度の同窓会で明らかになるかもしれません。

と思うと恐い!

今回の同窓会をきっかけに,これ以降別の同窓会にも誘われるようになるわけですね,私も。

子どもたちを受け持っているときは,その子たちと同窓会で顔をまた合わせるときのことなんて想像もしませんが,

同窓会で会っても,堂々とそのときを振り返られる学級経営をしたい!

なんて思うようになりました。

この子たちを卒業させ,まだまだ年数は浅いですが,私なりに年をとり,いろんな仕事を経験し,またあのときとは違う教員になっているはずです。

今受け持っている6年生も,明後日から3学期がスタートし,もうすぐ卒業。

この子たちと同窓会するときのことを,少しなりとも想像してみようかと思います。


指導要録に成績をつけながらいつもひっかかるのは

2013-01-03 22:29:38 | 授業中の攻略法

3学期には指導要録を記入しなければいけませんね。

これが曲者です。

厄介です。

かなりの労力と時間を必要とします。

この作業に追われて3学期の仕事や学級経営がグダグダになることだけは避けたいところです。

だから,早い人は2学期につけ始めます。

もしくは冬休み。

そうすると3学期がずいぶんと楽です。

せっせとつけている先生を横目に,優越感。

さて

学習成績をつけるときに,どの教科・領域でも先頭に出てくる観点が

「関心・意欲・態度」

です。

これは点数として表れにくいもので,評価が難しい観点の一つでもあります。

その学習における,その子の積極性を計るものです。

みなさん,どのようにつけているでしょうか。

小学校の先生が,これに関して一番に評価の対象としてとらえているのが,きっと

「発言」「発表」

ではないでしょうか。

例えば,国語の授業でたくさん手を挙げて発表していた子は,意欲があるとして,高い評価をつける。

つけたくなる。

私も,さとしくんの,算数におけるこの観点の評価をつけようとしするときには,真っ先に,授業中のさとしくんの様子から,どれくらい発表していたかというのを自然と思い返します。

もちろん,「思い返す」だけで評価をつけるのはあまりに不適切だから,もっと正確で,具体的な方法でするべきなのですが,どうしてもこの観点を評価しようとするときには,その子の「声」を拾いあげようとしてしまいます。

が,ここに危険性があるのではないかと,最近思うんです。

「発言」=「意欲が高い」とは,限らない!

「発言しない」=「意欲が低い」とも,限らない!

これを忘れてはいけないと思います。

進んで手を挙げる子には,単なる目立ちたがり,言いたがりな子だっています。

この子たちに,何の学習にでも積極性があると評価するのは妥当ではないでしょう。

手は挙げない,発言はしないけれども,意欲的に「聴いている」子だっているはずです。

先生の話を,友だちの意見を精一杯聴き入れて,自分の中で吟味,解釈している子は,まぎれもなく積極性があると言えるでしょう。

肝心なことは,これらの子たちの本質を授業をしながら見抜くということ。

そして,単純な子どもの発言や発表に積極性を当てはめないということ。

「関心・意欲・態度」の評価を,それだけに頼らないということ。

だと思います。

いわゆる「静かな積極性」とでも言えるでしょうか。

私自身,最近はそれがとても大切に感じるのです。

「静かな学び」の中に存在する「静かな積極性」

「はい!」「はい!」と盛んに手の上がる授業が以前は好きでしたが,今の私の授業の理想は,こちらの方に傾いてきています。

物静かな子の中にある積極性を,見てあげたいと思うのです。

が,これはなかなか難しい。

子どもと芯から向き合って,本音で向き合って,子どもの心をゆさぶるほどの知的な授業を展開する中だけで,見えるものだと思っています。

まだまだ修行が必要です。


酔っぱらいながら聞いたはなしに

2013-01-01 21:53:28 | 教師力UPの攻略法

皆さん、新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくです。
わたしは正月らしく家族で集まり、ゆっくりとした楽しい時間を過ごさせてもらっています。
自分の実家に帰っても、妻の実家に帰っても、いつも温かく迎えてくれて、おいしいごはんでもてなしてくれます。
若いころは当たり前のように思っていましたが、最近、自分にも子どもができたからか、本当にありがたく思います。
頭が下がる思いです。
いつか自分も里帰りした我が子をそんなふうにもてなす立場になるのかなぁ なんて考えたりも。
さて
家族はみんなお酒が好きなので、正月はここぞとばかりに飲んでいます。
もちろん私も。
他愛もないいろんな話で盛り上がるのですが、今日は義父がこんな話しをしてくれました。
「先生っていうのは本当にいい仕事だよなぁ」
という話から、自分が小学生だったころの思い出話に。
「4、5年生の頃の担任の先生は本当にいい先生だったと思う。子どもたちの個性をのびのびとさせてくれた。今でも楽しい思い出しか浮かばんよ。」
「ところが6年生になって、担任の先生が代わって、急変したよ。とにかく集団の規律をきちっとする先生でなぁ。もうどうでもいいやって思ったもんな。」
集団の規律をきちっとする先生。
言葉だけ聞けば、いい先生のように聞こえます。
が、教え子にはそれがたまらなくいやだったと。
私も6年生の担任だからその先生の気持ちは分かるつもりです。
学級をしっかりとまとめることが担任としての重要な仕事ですし、それができないことには他のどんな教育活動も安定しません。
高学年ともなれば、担任は子どもに負けないために、必死になります。
私も疑うことなく、それができる先生はいい先生だと思っています。
しかし、何十年も経って語る教え子の感想は、「いい先生」とは真逆でした。
もちろん当時の詳しい話は分からないから一概には言えませんが。
学級のために、子どもたちのためにと思ってしていることが、必ずしも子どもたちの期待に沿ってはいないのかもしれない。
酔っぱらいながら聞いた話でしたが、このときだけは真剣に考えさせられました。
自分の学級経営はどうだろう…

義父が語ってくれたから気づかされました。
身近な大人に聞いてみることはいいことでしょうね。
「どんな先生がいい先生だったか」
「どんな先生が嫌いだったか」

ふぅ…
スマホで書くのはまだ一苦労です。