年末,私の元に届いた一通の手紙。
かわいらしい封筒に,中身が期待できます。(笑)
「先生,お元気ですか?」
から始まる手紙は,
「同窓会のお誘い」
でした。
そうです。
私が以前に受け持った6年生の子たちが,今年成人式を迎えるのです。
感心な子がいて,ちゃんと担任だった私に声をかけてくれました。
私にとっては教員人生で初めてのお誘い。
「…ついにこれが来たかぁ」
と感慨深い思いです。
これまでに先輩先生方が,教え子の同窓会に出席した話を聞くことはありましたが,自分にはまだまだ遠い話のように思っていました。
「すっかりおじさんになったころに,同窓会に誘われるんだろうな。20歳の子たちを前に恥ずかしいだろうなぁ」
なんて思っていました。
が,思ったより早く自分のところにも来ました。
早いものです。
本当に。
自分がおじさんになったということでしょうか(笑)
この子たちは,(「子」とも呼べなくなりましたが)私が初めて受け持った6年生学級でした。
それ以降何度か6年生担任をしましたが(今年も),この子たちが教えてくれたことや,湧き立たせてくれたやる気はとても大きかったように思います。
その分,思い出深い学級だし,一人一人のこともよく覚えています。
その子たちが,成人式を迎える年になり,それぞれがどんな風に成長しているのか,想像もつきませんが,今度会えると思うと,うれしいですね。
それと同時に,自分がどんなふうに見られるのか,正直恥ずかしくもあります。
今時の20歳の子たちと,うまく話ができるのか心配です。
同窓会のお誘いに,そんないろんな感情が入り乱れています。
この子たちの担任をしたときは,強気な先生でした。
駆け出しの,何も恐いものがない,受け持つ校務もなく学級担任に全力を注げる先生でしたから。
このクラスをまとめるために,盛り上げるために必死でした。
ハウツー的な教育書を読み漁り,そのままあれもこれも実践しては失敗し,もう一度別の方法でチャレンジしてはまた失敗で…
そんなことの繰り返しでした。
でも,若さだけは武器だと思い,体を動かして一緒によく遊びました。
授業も下手でしたが,そこだけは子どもが慕ってくれる部分になりましたね。
そんな若手の強引な学級経営でしたから,今思い返してみると,この子たちに申し訳なくなってしまう部分もあります。
当の本人たちがどう思っているかは知りませんが…
それが,ひょっとしたら今度の同窓会で明らかになるかもしれません。
と思うと恐い!
今回の同窓会をきっかけに,これ以降別の同窓会にも誘われるようになるわけですね,私も。
子どもたちを受け持っているときは,その子たちと同窓会で顔をまた合わせるときのことなんて想像もしませんが,
同窓会で会っても,堂々とそのときを振り返られる学級経営をしたい!
なんて思うようになりました。
この子たちを卒業させ,まだまだ年数は浅いですが,私なりに年をとり,いろんな仕事を経験し,またあのときとは違う教員になっているはずです。
今受け持っている6年生も,明後日から3学期がスタートし,もうすぐ卒業。
この子たちと同窓会するときのことを,少しなりとも想像してみようかと思います。