8/17の前橋汀子さんの演奏会はかなり前の席だったんですけど,ピアノがSteinway(現在はSteinway & Sons) だったんです。
座ったときから嬉しくなりました。
後半の部ではその音色を聴くことができましたが,これが実に良かった。
もう,弾きはじめから明らかに音が良いんです。
あくまでも伴奏ですから,前に出ずに控えめに弾いているんですが,それでも音の鳴り…というか,膨らみや広がりが素晴らしい。
「このビアノだけで2時間くらいの演奏会を聴きたい」と強く思いました。
高級なスピーカーは小さな音でも色々な楽器の音がよーく聞こえるんですが,感覚としてはあれに似ていますね。
良く響くのだけれど,決してでしゃばらない,うるさくない上品な音。それはうっとりする程です。
席が近くだったので,ブラック塗装の鏡のような艶もよく見えました。
マホガニー塗装のモデルだと,最低でも1,000万円ですからねー。
弾き手も良かった。プログラムにお名前がありました。
松本和将さん。良かったです。