前回つづくと書いたが、緊急のビンディ。
考えがあちこち飛ぶのは私の悪い癖だが、大災害に見舞われることの多い我が国にとって、今ネパールで起っていることは消して他人事ではない。
<ネパール大地震、死者3200人超に> AFP=時事 4月27日(月)11時37分配信より
ネパールで25日に発生した大地震で、同国内務省の災害対策当局は27日、国内で確認された死者数が3218人に上ったと発表した。負傷者は6500人を超えるとしている。
ビンディ
一人でも多くの救出を、少しでも多くの救援を
笹本稜平氏の「未踏峰」は、「ビンディ・ヒュッテ」の小屋番たちがカンティ・ヒマール山域にある未踏峰を目指す物語だが、ヒュッテの名前の「ビンディ」とはネパール語で「祈り」を意味するそうだ。
阪神淡路大震災で破壊された高速道路の高架橋や、東日本大震災の津波で流された家屋や夜空をこがすほど漁港を燃やした炎と、氷壁が襲ってきたというエベレストでの被害では、目に映る光景は異なるが、災害に途方に暮れる生活者の表情は同じだ。
ビンディ
一人でも多くの救出を、少しでも多くの救援を
このニュースで、「カトマンズ」という地名を聞くたび、一度も訪れたことのない「カトマンズ」に懐かしい思いを抱く。
「カトマンズ」
ヒマラヤ登山を題材にする本では必須の地名だが、「神々の山嶺」(夢枕漠)ではカトマンズの町並みや、そこに住む人の生活、生き方(哲学)が描かれていたので、強く印象に残っているのだ。
そのカトマンズの町が崩壊している。
ビンディ
一人でも多くの救出を、少しでも多くの救援を
ヒマラヤ登山を描く本で思い出すのが、日本では「強力」というところの「シェルパ」の存在だ。
サミット先進国首脳会議で、首相や大統領の交渉が上手く運ぶように裏方として、しかし実質的に交渉する人物のことも「シェルパ」という。
エベレスト登頂が話題になると、サミッターばかりが賞賛されるが、登頂のカギを握っているのはシェルパであるのは、どの山岳小説を読んでも感じることだ。それほど重要な役割を果たしながらも、個人としての名声を望まない姿勢になぞらえて、サミット先進国首脳会議の実質的交渉者を「シェルパ」というのだろう。
名声にとらわれず地道にこつこつ自分のなすべきことをする気質の山岳地帯の人々は、一歩一歩確実に復旧・
復興へと歩みを進めるだろうが、災害救助は時間との闘いでもある。
ビンディ
一人でも多くの救出を、少しでも多くの救援を
<ネパール大地震 医療ボランティアが出発> NHK4月26日 16時54分ニュースより一部引用
ネパールで25日起きたマグニチュード7.8の地震で、被災者を支援するため、岡山市に本部がある国際医療ボランティア団体の職員が26日現地に向けて出発しました。
ネパールに向かったのは、岡山市に本部を置く国際医療ボランティア団体「AMDA」のマレーシアにあるクアラルンプール事務所で所長を務める大政朋子さんと、看護師の柴田幸江さんの2人です。
AMDAではネパール支部の医師団が活動の準備をしているということで、2人は関西空港からマレーシア経由で日本時間の27日午後にネパールの空港に到着し、現地の情報を収集しながら支援活動を進める予定です。
政府も国際緊急援助隊の救助チームを派遣することを決定したが、それに先駆け現地に出発した医療関係者が、女性二人であったのは頼もしい。
政府が掲げる「すべての女性が輝く社会づくり」。
頭数だけ揃えるのでは反感をかうだけだが、能力ある女性が男女の差なく活躍できる正当な場が築かれていくのなら、人口減少社会にあっては意義のある政策であり、日本の救援部隊の第一陣をきって出発する女性お二人には心からエールを送りたい。ご自身健康に留意されながらも現地の方を最大限救援して下さることを祈っている。
ビンディ
一人でも多くの救出を、少しでも多くの救援を
ところで、ネパールは皇太子様におかれても大切な土地だと拝察している。
それは、皇太子様が登山をされるという理由だけでなく、皇太子様のライフワークでもあり国際的に御活躍されている「(幅広い)水の研究」の原点の地でもあるからだ。
平成19年アジア・太平洋水サミット開会式における皇太子様の御講演より一部引用
(ネパールで皇太子様が撮られた写真を示しながら)
これは,私が1987年にネパールのポカラを訪れた際,サランコットの丘付近で撮影したものです。水を求めて甕を手に,女性や子どもが集っています。ご覧いただくように,水は細々としか流れ出ていません。「水くみをするのにいったいどのくらいの時間が掛かるのだろうか。女性や子どもが多いな。本当に大変だな」と,素朴な感想を抱いたことを記憶しています。
その後,開発途上国では,多くの女性が水を得るための家事労働から解放されずに地位向上を阻まれており,子どもが水くみに時間を取られて学校へ行けないという現実があることを知りました。また,地球温暖化問題の多くが,水循環への影響を通じて生態系や人間社会に多大な影響を及ぼすことも知りました。このようにして,私は,水が,従来自分が研究してきた水運だけでなく,水供給や洪水対策,更には環境,衛生,教育など様々な面で人間の社会や生活と密接につながっているのだという認識を持ち,関心を深めていったのです。
学生時代は水運を研究されていた皇太子様が、「水」を通して労働や環境や教育などさまざまな問題を学ばれる契機となったのが、ネパールで御覧になった単純労働で酷使される女性や子供の姿なのだ。そこへ日本人の先陣をきって医療救援に向かうのが女性であることに、私はある種の感慨をもつが、私の感慨はともかくも、
ビンディ
一人でも多くの救出を、少しでも多くの救援を!
東日本大震災以降は、水問題と災害について講演される機会も多く、またネパールが水研究の第二の起点であることから、皇太子様もお心を痛めておられることだと思われるし、大災害からの復興半ばの我々すべてが心を痛め固唾をのんで見守っている。
ビンディ
一人でも多くの救出を、少しでも多くの救援を!!!
考えがあちこち飛ぶのは私の悪い癖だが、大災害に見舞われることの多い我が国にとって、今ネパールで起っていることは消して他人事ではない。
<ネパール大地震、死者3200人超に> AFP=時事 4月27日(月)11時37分配信より
ネパールで25日に発生した大地震で、同国内務省の災害対策当局は27日、国内で確認された死者数が3218人に上ったと発表した。負傷者は6500人を超えるとしている。
ビンディ
一人でも多くの救出を、少しでも多くの救援を
笹本稜平氏の「未踏峰」は、「ビンディ・ヒュッテ」の小屋番たちがカンティ・ヒマール山域にある未踏峰を目指す物語だが、ヒュッテの名前の「ビンディ」とはネパール語で「祈り」を意味するそうだ。
阪神淡路大震災で破壊された高速道路の高架橋や、東日本大震災の津波で流された家屋や夜空をこがすほど漁港を燃やした炎と、氷壁が襲ってきたというエベレストでの被害では、目に映る光景は異なるが、災害に途方に暮れる生活者の表情は同じだ。
ビンディ
一人でも多くの救出を、少しでも多くの救援を
このニュースで、「カトマンズ」という地名を聞くたび、一度も訪れたことのない「カトマンズ」に懐かしい思いを抱く。
「カトマンズ」
ヒマラヤ登山を題材にする本では必須の地名だが、「神々の山嶺」(夢枕漠)ではカトマンズの町並みや、そこに住む人の生活、生き方(哲学)が描かれていたので、強く印象に残っているのだ。
そのカトマンズの町が崩壊している。
ビンディ
一人でも多くの救出を、少しでも多くの救援を
ヒマラヤ登山を描く本で思い出すのが、日本では「強力」というところの「シェルパ」の存在だ。
サミット先進国首脳会議で、首相や大統領の交渉が上手く運ぶように裏方として、しかし実質的に交渉する人物のことも「シェルパ」という。
エベレスト登頂が話題になると、サミッターばかりが賞賛されるが、登頂のカギを握っているのはシェルパであるのは、どの山岳小説を読んでも感じることだ。それほど重要な役割を果たしながらも、個人としての名声を望まない姿勢になぞらえて、サミット先進国首脳会議の実質的交渉者を「シェルパ」というのだろう。
名声にとらわれず地道にこつこつ自分のなすべきことをする気質の山岳地帯の人々は、一歩一歩確実に復旧・
復興へと歩みを進めるだろうが、災害救助は時間との闘いでもある。
ビンディ
一人でも多くの救出を、少しでも多くの救援を
<ネパール大地震 医療ボランティアが出発> NHK4月26日 16時54分ニュースより一部引用
ネパールで25日起きたマグニチュード7.8の地震で、被災者を支援するため、岡山市に本部がある国際医療ボランティア団体の職員が26日現地に向けて出発しました。
ネパールに向かったのは、岡山市に本部を置く国際医療ボランティア団体「AMDA」のマレーシアにあるクアラルンプール事務所で所長を務める大政朋子さんと、看護師の柴田幸江さんの2人です。
AMDAではネパール支部の医師団が活動の準備をしているということで、2人は関西空港からマレーシア経由で日本時間の27日午後にネパールの空港に到着し、現地の情報を収集しながら支援活動を進める予定です。
政府も国際緊急援助隊の救助チームを派遣することを決定したが、それに先駆け現地に出発した医療関係者が、女性二人であったのは頼もしい。
政府が掲げる「すべての女性が輝く社会づくり」。
頭数だけ揃えるのでは反感をかうだけだが、能力ある女性が男女の差なく活躍できる正当な場が築かれていくのなら、人口減少社会にあっては意義のある政策であり、日本の救援部隊の第一陣をきって出発する女性お二人には心からエールを送りたい。ご自身健康に留意されながらも現地の方を最大限救援して下さることを祈っている。
ビンディ
一人でも多くの救出を、少しでも多くの救援を
ところで、ネパールは皇太子様におかれても大切な土地だと拝察している。
それは、皇太子様が登山をされるという理由だけでなく、皇太子様のライフワークでもあり国際的に御活躍されている「(幅広い)水の研究」の原点の地でもあるからだ。
平成19年アジア・太平洋水サミット開会式における皇太子様の御講演より一部引用
(ネパールで皇太子様が撮られた写真を示しながら)
これは,私が1987年にネパールのポカラを訪れた際,サランコットの丘付近で撮影したものです。水を求めて甕を手に,女性や子どもが集っています。ご覧いただくように,水は細々としか流れ出ていません。「水くみをするのにいったいどのくらいの時間が掛かるのだろうか。女性や子どもが多いな。本当に大変だな」と,素朴な感想を抱いたことを記憶しています。
その後,開発途上国では,多くの女性が水を得るための家事労働から解放されずに地位向上を阻まれており,子どもが水くみに時間を取られて学校へ行けないという現実があることを知りました。また,地球温暖化問題の多くが,水循環への影響を通じて生態系や人間社会に多大な影響を及ぼすことも知りました。このようにして,私は,水が,従来自分が研究してきた水運だけでなく,水供給や洪水対策,更には環境,衛生,教育など様々な面で人間の社会や生活と密接につながっているのだという認識を持ち,関心を深めていったのです。
学生時代は水運を研究されていた皇太子様が、「水」を通して労働や環境や教育などさまざまな問題を学ばれる契機となったのが、ネパールで御覧になった単純労働で酷使される女性や子供の姿なのだ。そこへ日本人の先陣をきって医療救援に向かうのが女性であることに、私はある種の感慨をもつが、私の感慨はともかくも、
ビンディ
一人でも多くの救出を、少しでも多くの救援を!
東日本大震災以降は、水問題と災害について講演される機会も多く、またネパールが水研究の第二の起点であることから、皇太子様もお心を痛めておられることだと思われるし、大災害からの復興半ばの我々すべてが心を痛め固唾をのんで見守っている。
ビンディ
一人でも多くの救出を、少しでも多くの救援を!!!