昨日は一日 雨。夕方からの打ち合わせの前に2タミのデッキへ。予想通り誰も居ない。復刻塗装の767は遥か300メートル先に。その後 嬉しい事が。
それは 得意先へ伺って懐かしい味に出会ったのだ。
一通り打ち合わせが終わり、社員食堂の前を通り過ぎようとした瞬間、覚えのある匂いがしたのである。玄関前まで担当者と歓談しながら進む間、頭の中は思い出せないいら立ちと この後の仕事の流れの説明に・・・・。 ご挨拶をして帰ろうと頭を上げた またその瞬間 あの匂いが。考え込む私の目の前を、胸に黄色い染みがついたコックコートを着た青年が通りかかって、完全に思い出した。
その正体は これ 子供の頃、食べ親しんだ、旧川崎駅ビルの二階にあったオオモリのカレーの匂い。何十年ぶりに出会った懐かしの一品。担当者にこれまでの経緯を説明したら、どうぞ召し上がっていって下さいとの返事に足はもうグリッサード(すみませんバレエ用語です)ぎみに。早速 頂くと紛れも無くあの味だ~ 欲を言えば銀食器とお冷の中のスプーンに千切りキャベツと福神漬けがあれば・・・。贅沢な事は言ってられない。昭和の高度経済成長期に日本中から労働者が川崎に集まってきて、色んな地方の同級生ができ、盆暮れになるとその家族が故郷へ帰る時、かならず おいらは見送り(おいらは地元だから田舎が無い)についていって、このカレーをご馳走になるのだ。小窓から見える国鉄時代の車両達を見送りながら食べたあのカレー、昭和の懐かしい味に感謝。