今から32年前 オリーブ(女房殿)を連れてカナダへ里帰りした時
帰り際 ママさんが持たせてくれたカナディアンウイスキー
あれは40年前 手のつけられない おいらを
親が勝手にユネスコ協会の欧州研修団に応募、拒否していたのに半ば強制的に
連れていかれ 日本人も居ない場所で質素な食べもので孤独な日々を送り。
帰国すると次はカナダへ送られ 俺は遣唐使か遣隋使か！ と怒っていた。
でも あの経験が おいらを少しは まっとうな人間にしてくれたと思う。
おまえの家はココ いつでも帰っておいで
その言葉に どれだけ勇気付けられたろう。
外から日本を見て 井の中の蛙と気付き 頭を殴られた位な衝撃を受けた
オリーブのことを とても気に入ってくれた モレインママ
昨晩 封を開けバカラのグラスに注げば 時を越えて
オーク樽で18年寝かせた琥珀色のその味は
バニラの様な甘い香りにベリーを発酵させた酸味に似た味わい
しばらくすると落葉が堆肥に変わる前の匂いを放つ。
オ～キャ～ナダ～♪
チビチビ やろっ！
ご馳走さんです。