どうしてこんなに楽しいんだろう!

新しいことをはじめるって楽しいですね!美味しいお酒を飲んで、好きな音楽を聴いて、ヨカバンジャー!!

小津映画と家族

2020年11月14日 | TV・映画
本日晴天なり。
古石場文化センターへ向かう。
「小津安二郎再発見文化講座」を受講するためだ。

途中、牡丹二丁目の巴橋を渡った時、
あまりにも紅葉がきれいだったので立ち止まって写真を撮った。

本日のテーマは「小津映画と家族」
講師は築山秀夫氏:長野県立大学グローバルマネジメント学部教授

大学の先生というと堅いイメージがあるが、
実にやわらかく、面白い講座だった。

現在の核家族率は55.8%だそうだが
100年前の1920年は何%だったでしょう?!

さすが大学の先生・・
生徒に語り掛けるように質問をする。

私は10%くらいかな・・と思ったが、
答えは55.3%。
現在と同じだ。

戦前の日本は家父長制をとっていたが、
平均して5人の子供がいた時代、
家を継ぐ長男以外は家を出て所帯を持つことになる。

結果、3世代同居世帯は31%にとどまった。

「東京物語」1953年(昭和28年)を例にみても

周吉70歳(笠智衆)は妻とみ67歳と尾道に住み
子供は5人いるが全員東京に出て所帯をもっている。

3世代同居はない。

たまに東京に出てみても、
実の子供は面倒くさがり親を厄介者扱いにしてしまう。

もちろん自分の生活で精一杯だということはわかるのだが・・

この映画は67年前の映画だが、
年老いた実の親に対する子供たちの対応は
現在も同じだ。

老後・介護を誰がやるのか・・という問題だ。

なかなかきれいごとだけでは語れない
生の家族の風景を映し出している。

小津監督は生涯独身だったそうだ。
1950年当時男性の生涯未婚率は1.46%。
100人のうち98人は結婚している。
(生涯未婚率は50歳までに一度も結婚しなかった人の割合:現在は男性25%)

自分の所帯を持たない小津監督が描く家族の物語。

ある意味、客観的だったのかもしれない。



ランチは三幸苑でピリ辛タンメン半チャーハンセット
に今日は奮発して餃子3個(1,350円)。
タンメンもチャーハンも餃子も日本一おいしい!




コメント
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