私は司馬遼太郎の歴史小説が好きだ。
それぞれの時代に生きる登場人物の生き様が、
臨場感をもって映画のように脳裏に広がる。
司馬は大正12年生まれ。
その時代感のせいなのか・・
生身の人間という者の描写に尊厳と深い愛情を感じる。
山崎豊子も好きだ。
彼女は大正13年生まれだが早生まれなので、学年は司馬と同じになる。
「大地の子」や「不毛地帯」など
太平洋戦争以降の昭和をテーマにしたものが多いが、
それは戦争そのものよりも、
一個の人間が「生きる」こと自体の困難との戦いと、
「死中活あり」という希望を描いている。
今読んでいるのは
池宮彰一郎の「事変」~リットン報告書ヲ奪取セヨ
池宮も大正12年の生まれだ。
昭和6年の満州事変から太平洋戦争に至るまでの
軍部と閣僚の葛藤が臨場感をもって伝わってくる。
歴史にタラレバは無いが、
歴史を学ぶことで
未来は変えることができる。
もちろん物事はそう単純ではない。
こちらが注意していても
ロシアのような無法国家が攻めてきたら戦わなければならないかもしれない。
だが、国という国境だけで物事を考えるのではなく、
ひとりの人間として、
世界の多様な人々とどうかかわっていくべきなのか、
日頃から深く考え、人間力を高めていく努力をしなければならない。
「事変」・・物語はまだ途中までしか読んでいないが、
日本が戦争に突き進んだことは歴史の事実なので
停戦工作は失敗したのだろう。
だが、戦争を止めようと、
その秘密工作に参画した面々の心意気は、
今を生きる私たちに勇気を与える。
「熱い心と冷たい頭」の大切さを感じた。
それぞれの時代に生きる登場人物の生き様が、
臨場感をもって映画のように脳裏に広がる。
司馬は大正12年生まれ。
その時代感のせいなのか・・
生身の人間という者の描写に尊厳と深い愛情を感じる。
山崎豊子も好きだ。
彼女は大正13年生まれだが早生まれなので、学年は司馬と同じになる。
「大地の子」や「不毛地帯」など
太平洋戦争以降の昭和をテーマにしたものが多いが、
それは戦争そのものよりも、
一個の人間が「生きる」こと自体の困難との戦いと、
「死中活あり」という希望を描いている。
今読んでいるのは
池宮彰一郎の「事変」~リットン報告書ヲ奪取セヨ
池宮も大正12年の生まれだ。
昭和6年の満州事変から太平洋戦争に至るまでの
軍部と閣僚の葛藤が臨場感をもって伝わってくる。
歴史にタラレバは無いが、
歴史を学ぶことで
未来は変えることができる。
もちろん物事はそう単純ではない。
こちらが注意していても
ロシアのような無法国家が攻めてきたら戦わなければならないかもしれない。
だが、国という国境だけで物事を考えるのではなく、
ひとりの人間として、
世界の多様な人々とどうかかわっていくべきなのか、
日頃から深く考え、人間力を高めていく努力をしなければならない。
「事変」・・物語はまだ途中までしか読んでいないが、
日本が戦争に突き進んだことは歴史の事実なので
停戦工作は失敗したのだろう。
だが、戦争を止めようと、
その秘密工作に参画した面々の心意気は、
今を生きる私たちに勇気を与える。
「熱い心と冷たい頭」の大切さを感じた。