上村松園画 楊貴妃
上村 松園は、京都に生まれ。美人画を描いた日本画家。
1948年女性として初めて文化勲章を受賞。
子の上村松篁、孫の上村淳之と三代続く日本画家である。
先日「美の巨人たち」というTV番組を観ました。
fb友でもあり、リアル友でもある「R・I」さんのお友達の担当番組。
以下ご紹介******
*今日の作品は、1948年、女性として初めて文化勲章を受章した上村松園の『楊貴妃』。
そんな生涯第一線で活躍した日本画家・松園が、人生で一度だけ絵筆をとれなくなった時期がありました。
大正7年、明らかに異質な作品を発表したのを機に、描く喜びも生きる気力も失ったと言います。
それから4年、再び絵筆をとるきっかけとなったのが、この裸体画でした。
これを描くことによって自分の制作に対しキリをつけたというのですが、
4年間スランプに陥った原因は何だったのでしょうか?******
番組はその答を解き明かしながら進みました。
私も生意気ながら、最近ひどいスランプで・・・少々悩んでいました。
スランプにはそうなるだけの原因があるもの・・・この方にしてそんな事で・・・
何だか随分肩の荷がおりたような・・・わたしの思いなど小さい、ちいさい。
それにしても、この時期にして「松園の放映」なんと言う奇遇!
巡り会いの不思議に・・・深謝するばかり!
ご存じ 序の舞
「何ものにも犯されない女性の内に潜む強い意志をこの絵に表現したかった。一点の卑俗なところもなく、
清澄な感じのする香り高い珠玉のような絵こそ、私の念願するものなのです」(松園の言葉です)
右腕の裾が捲くれている。激しい動き(情熱的に生きた)の直後の静寂。
見る者の心を打たずにはいられない・・・・
毅然とした姿。まっすぐに前を見据える眼差し。深く清澄な静寂!
1948年(73歳)、女性として初めて文化勲章を受章。その翌年74歳で逝去。
現代の画壇では「松園の前に松園なく、松園の後に松園なし」とまで言われているとか。
「気性だけで生き抜いて来たとも思い、絵を描くために生き続けて来たようにも思える」(松園の言葉)
女性画家として生き抜くには様々な困難を乗り越え、苦難にも耐えなければならなかったであろう古い時代。
その中にあって、かくも凜として生き抜いたことに感動を覚えずにはいられない。
午の年
松園の画集・・・特別復刻版を再び書棚から取り出し、深い思いに浸っている
平成26年、大晦日の夜・・・
来年は洋洋=羊羊と、もっと意味のある年に・・・・と決意を新にしながら
皆様今年も拙いブログにご訪問頂き
ありがとうございました。心から御礼を申し上げます。
どうぞ佳い年をお迎え下さいませ・・・来る年もどうぞ宜しく!・・・・・・