この方は人間国宝「志村ふくみ」さんです。
ご一緒の方はイタリアで植物染色の工房を擁している「ピエール ルイジ ロロ ビアーナ」さん。
彼からの依頼を受け先頃「蓮」の着物を製作なさいました。
家庭画報に掲載されている記事に目が釘付けに!
蓮から・・・糸が紡げるんだ!
子供の頃に読んだ「中将姫」の物語・・・奈良當麻寺に伝わる蓮の曼荼羅!
中将姫は実在の方ですが「蓮糸から織物が出来るなんて?」
長い間疑問に思っていたのです・・・でも、出来るんですね!
ミャンマーのインレー湖周辺の約135の小数民族のうち、
蓮の織物は湖上に暮らす「インダー族」だけが1000年の時を経て今なお細々て作っている。
素晴らしい!
ロロ ビアーナさんは「當麻寺」に蓮糸を五色で織った曼荼羅があると伝え聞いて日本へ!
ふくみさんに依頼しての着物製作。
さぞかしこころ踊る、情熱のお仕事であったことでしょう!
上記写真及び記事の内容は「家庭画報」より抜粋させて頂きました。
蓮の糸作りには「細やかな神経と気が遠くなるほどの労力と時間がかかるそうです。
蓮の命を生かし、手の温もりの伝わる「蓮の織物」
「泥より出でて泥にそまらず」蓮の見事さ・・・神の座に相応しい!
どうぞこの伝統が廃れることのないように・・・祈るばかりです。
長年抱いていた疑問が、この歳にして解決!
2012年。大晦に相応しいお話しとなりました!
最後に今年一年「ご訪問」くださいました皆様に心から御礼を申しあげます。
来る年も何卒よろしゅうに・・・伏してお願い申しあげす。
どうぞ佳いお年をお迎えくださいませ。 中井拝