中井悠美子(悠石)「四季の絵文日記」 2011/9/24~

四季を語る「絵文」と、日常を織り交ぜた小さな日記。
ご訪問頂き有難うございます。ご縁に感謝を!

Vol. 860 枕草子を思い出す夕刻でした…秋近し!

2017年08月29日 19時02分12秒 | 日記
   
   秋は夕暮(ゆうぐれ)。夕日のさして山端(やまぎわ)いと近くなりたるに、
   烏(からす)の寝所(ねどころ)へ行くとて、三つ四つ二つなど、飛び行くさへあはれなり。
   まして雁(かり)などのつらねたるが、いと小さく見ゆる、いとをかし。
   日入(ひい)りはてて、風の音(おと)、蟲の音(ね)など。(いとあはれなり。)
  
   白月の下を「カラス」が沢山飛んでいます。写真では」よく見えませんね

   こういった光景を目にすると「枕草子」を自然に思い出してしまいます。
 
   虫の声も窓下に近く。今夜は「数種類」の声が響いています。
   小さな身体なのに「美しい音色」を遠くまで響かせて、けなげですよね。

   
   夕日も綺麗でした。

   
   今日も良き日でありました。
   今、目の前にあることに一所懸命取り組もう。

   綺麗な夕日を見ると、心洗われて、一日の終わりを迎えることが出来ますねえ~~!大げさ?
   
   さて、皆様本日もご訪問いただきありがとうございました・・・
   
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Vol. 859 種田山頭火の句はお好きですか?

2017年08月24日 17時58分47秒 | 日記
   
   JR防府駅てんじんぐち(北口)前にある種田山頭火像  日本中を托鉢して歩きその一生を終えたのですね。

   彼は、1882年(明治15年)12月3日 山口県佐波郡西佐波令村第百三十六番屋敷
   (現・防府市八王子二丁目十三)にて大地主・種田家の長男として生まれる。

   
   生家跡だそうです

   彼は自分の人生を「無駄に無駄を重ねたような一生だった、それに酒をたえず注いで、
   そこから句が生まれたような一生だった」。山頭火は晩年の日記にそう記した。
   その時には、すでに無一文の乞食であった。その境遇は山頭火自らが望んだものだった。
   と、言うことですが、幼い頃に自死した母から受けた影響は大きかったことでしょう。
  
   私が「山頭火」知ったのは26歳の頃であったと思います。
   松山近くを故郷とする友人との松山への旅で知ったのでした。
   旅は  昭和48年頃 彼の「終焉の場所となった一草庵」を訪ねましたが、
   その当時、何方かがお住まいであったように記憶しています(場所だけを確認)  
   
   さて、その一草庵について
   彼は以下のように書き残しています。
     「一草庵記」 昭和15年(1940)年5月
     わが庵は御幸山すそにうづくまり、お宮とお寺とにいだかれてゐる。
     老いてはとかく物に倦みやすく、一人一草の簡素で事足る。
     所詮私の道は私の愚をつらぬくより外にはありえない。
       ***  おちついて死ねさうな草萌ゆる  ***
             昭和15年 没 享年58歳
     荻原井泉水とともに、五・七・五にとらわれない「自由律俳諧」を詠んだ代表的な一人でした。
   
   
   一草庵
   
   現在は整備され、市民の憩いの場所となっているようです。
   内部見学も出来るようです。9月には訪ねてみようと思っています。

   http://kajipon.sakura.ne.jp/kt/haka-topic41.html
   こちらのサイトは、興味深く詳しく彼の一生をたどっています。
   ご興味がおありでしたら是非ご訪問下さいませ。

   分け入つても分け入つても青い山
     晴れたり降ったり青田になった

   私の特に好きな二句です

   人生はなかなか思うようにはならないけれど
   倦まず弛まず・・・生きてゆこうとこの句を思い出しては自分を励ましているのです。

   さて、皆様本日もご訪問頂きありがとうございました・・・
   





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Vol. 858 鉄線を描き直してみました

2017年08月23日 21時06分58秒 | 絵文
   
    これは作品のコピーです。
    没の部に入れたのですが、勿体ないかなあと思い。
    コピーしてお稽古の生徒さんにプレゼントさせて頂きました。   

   
    こちらを元にして描き直したものが、見出しの写真です。
    絵だけより書が入った方がやはり「いい」とのご意見でした。

    貴重な本音のご意見です。
    心してうけたまわりました。

    今日のお稽古。
    万博外周を少し通って、千里ニュータウンの中へ。
    分離帯には「ブバリア」が花盛り。

    沿道には「百日紅」プラタナスの並木。
    小さな公園。中学校。
 
    何時通っても「緑豊か」な美しい街です。
 
    今日はそんな一日でした。

    皆様本日もご訪問頂きありがとうございました・・・・・・





   
  
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Vol. 857 長月のお手本描けました!

2017年08月22日 18時31分58秒 | 絵文
    
   実葛(さねかずら)です。別名「美男葛・びなんかずら」とも言いますね。
   ツルの樹液を絞って「整髪料」として使ったことから名付けられたとか。
   千年以上も前からその姿・形状を変えず「今ここにある」植物たちが繋ぐ命。素晴らしいですね。

    
   花は8月頃に開き、秋に真っ赤な美しい実を付けます。実は冬近くなるまで枝に留まっているそうです。
   
   さねかずらを歌った
   百人一首25番 三条右大臣
   名にし負(お)はば 逢坂山(あふさかやま)の さねかづら
                    人に知られで くるよしもがな
     恋しい人に逢える「逢坂山」、一緒にひと夜を過ごせる
     「小寝葛(さねかずら)」その名前にそむかないならば、
     逢坂山のさねかずらをたぐり寄せるように、
     誰にも知られずあなたを連れ出す方法があればいいのに。

     さねかずら・・・は掛詞になっているのですね。

   さてもう一枚は「茶の花」
   晩秋に白く可愛い小さな花を沢山咲かせます。
   久しぶりに描いてみました。
   

   植物を描くと言うことは
   「葉」が描けないと「絵」にならないと言うことですよね。
   頑張りましょう。
  
   今日は美しい夕焼けでした。
   本日ご訪問くださいました皆様ありがとうございました・・・
 
   
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Vol. 856 ランチョンマット24枚仕上がりました・・・!

2017年08月21日 17時11分48秒 | 絵文
   
   このバラを最後として24枚のランチョンマット仕上がりました。
   あとは、絵と季節にふさわしく、似つかわしい「書」を添えれば完成です。
   8月の第三週にすべて仕上げるつもりでしたが、なかなか計画通りには行かないものでして。

   大きな作品が「あと6枚」
   これ、何時出来るのかなあ~~!
   構想をまとめただけでは上手く参りません。体調にも心を配り・・・
   様々な事情が、ぴたりと重ならないと、筆も進みません。
   家事の合間、合間の時間になると落ち着きません・・・
   筆を執っているとき夫から話しかけられただけで
   カッとなります・・・配慮のない配偶者・・・これが一番困ります。
   
   
   ↑ これらは「失敗作です」

   さて、ランチョンマット
   用意した「100枚」の用紙は、あと8枚を残すのみとなりました、
   計算してみますと・・100枚ー残数8枚ーできあがり24枚=失敗作68枚
   えらく失敗したものです・・・

   明後日からお稽古がはじまります。
   私の短い夏休みは終わりを告げます。

   2~3日前から、窓下に秋虫の声が響き始めました。
   日が落ちると、幾分か凌ぎやすくなったような気もします。
   ・・・秋はそこまで来ているのでしょうか?

   9月になるまでもう一踏ん張りです。

   皆様、本日もご訪問頂きありがとうございました・・・

   
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Vol. 855 鉄線→10枚描き直してもまだ仕上がらず!

2017年08月15日 16時56分00秒 | 絵文
   
   もう、ずいぶん以前に描いて、何時描いたかは忘れたのですが。お気に入りの一枚。
   10日のお稽古で生徒さんが、そのコピーを「いいですね」とお持ちくださいました。

   自ずから良いと思う物は、どなたに見て頂いても
   良いと思って頂けるようです。
   
   また、新しく「12枚」のランチョンマットのご依頼を頂きました。
   ご希望の「鉄線」はこの構図で描いてみようと思います。
   まるで「見越し」ていたように、届いた「昔の作品」
   天の神様に感謝!
   と、取り組んだのですが10枚描いても気に入らず、今日は幕引きとなりました。また明日!

   さて、今日TVから流れてきた歌
   ドラマのテーマ曲?
    作詞作曲・・・熊木杏里(まきあんり)
    今日になるから
   
    一日の中でどれくらいあなたがいて良かったと 感じながら私は暮らしているだろう 
        夢に見た景色ではないと 思った日もあるけど
           夢中でほら 生きているからふと気づくことがある
           ***  中略  ***
        やがて未来が今日になるように 今日になるから


   やがて未来が今日になるように
   今日になるから
   なんだか難解な文章ですが。

   何となく心に響き、何となく胸を打つ「歌でした」

   さて、本日ご訪問くださいました皆様ありがとうございました・・・



         
 
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Vol. 854 ご注文頂いた作品の一部を仕上げました!

2017年08月13日 19時41分15秒 | 絵文
    
    分厚い雲がもったりとかかる「夕刻」
    今日は、朝から幾分涼しく・・・絶好調で「筆が進みました」

    ご依頼のランチョンマット故・・・写真は無いのですが。
    1月・・・雪割草
    2月・・・梅
    3月・・・蕗の薹
    4月・・・桜
    5月・・・藤の花
    6月・・・紫陽花
    9月・・・月とススキと桔梗
    11月・・・石蕗
    12月・・・シクラメン
      9枚を仕上げました。

    7月の朝顔  8月の金魚  10月の菊  
    この3枚は構図を思案中です。
    何度でも使えるように「コピー」が出来れば・・・とのご依頼でしたので
    画材屋さんにお願いして画仙紙を「B4」サイズに裁断していただきました。
    この後、「シワ伸し」をやはり画材屋さんにお願いすれば・・・完成です。
    
    話は違うのですが
    HPのアドレスををブログのカテゴリーに貼り付けていたのですが、
    何年も更新しないでいましたらいつの間にか削除されていました。

    写真をこちらへアップして
    HPは終了してもいいかもしれません。

      

      

    

    写真もクリックすれば「拡大」出来るようにしてあったのですが、
    いつの間にやらそれも出来ない状態になっていました。
    HPの作成って難しいですよねえ~~~!

    さて、今日はこんなところです。
    本日ご訪問くださいました皆様ありがとうございました・・・

    
    

    
     
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Vol. 853 一筆描いてみました「夏の絵文」

2017年08月11日 19時11分33秒 | 絵文
   
   今日はクーラーの効いた部屋で
   最近頂いたお手紙への返信を認めました。

   ホノボノと嬉しい一時。
   手紙っていいですね。

   世界中のどこからでも電波に乗ってのメッセージが届く現代。
   しかも瞬時に・・・
   そんなときだからこそ「スロー」なお届け物に心を込めて!

   
   こんな巻紙の「夏便り」もいいですよね。
   17×135・・・写真はこの長さの作品の一部です。
   お友達は額装にして「長押」の上に掛けてくださっています。

   さて、今日は夕焼けが美しく
   立秋を過ぎて暦の上では「秋」  暑さも「残暑」となりました。
   さきほど、ぼんやりと夕焼けを見ていると、赤い雲に向かってねぐらに急ぐ「カラスの群れ」

   
   枕草子を思い出しました。
   秋は夕暮れ。夕日の差して山の端いと近うなりたるに、からすの寝所へ行くとて、
   三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。
   まいて雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。
   日入りはてて、風の音、虫のねなど、はたいふべきにあらず。


   この時代(平安時代・1000年頃)すでにカラスが「存在」していたんですよねえ!
   松虫も鈴虫も・・・

   その昔、清少納言も見上げたであろう
   夕日とカラスの群れ・・・私も同じものを見上げているのだ!
   不思議な感慨に浸った夕刻でした。

   

   さて、本日ご訪問くださいました皆様有難うございました・・・

   

   
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Vol. 852 素晴らしい日本建築「築地本願寺」探訪記!

2017年08月07日 15時14分35秒 | 旅行
   今。移転問題で揺れている築地にいってまいりました。築地市場についてのその前に「築地本願寺」のお話しを。
   
   写真はお借りしました。正門が工事中で正面からの写真が撮れませんでした。  

   
   お寺の全体は見るからに「異国風」ですが。こちらには「親鸞」の石像!
   不思議です・・・浄土真宗・・・中井家の宗派もおなじです。
   不思議です?お寺の来歴の大半は「ボランティア」の門徒さんに教えて頂いたのですが。
   帰阪後、調べてみました。

    東京都中央区築地三丁目15番1号
    宗派 浄土真宗本願寺派
    本尊 阿弥陀如来
    創建年 元和3年(1617年)
    開基 准如
    正式名 浄土真宗本願寺派 築地本願寺
    文化財 本堂(重要文化財)

   ●築地本願寺は江戸時代の1617年に、西本願寺の別院として
    浅草御門南の横山町(現在の日本橋横山町、東日本橋)に建立。

   ●しかし明暦の大火(振袖火事)により本堂を焼失。
    その後、江戸幕府による区画整理のため旧地への再建が許されず、
    その代替地として八丁堀沖の海上が下付された。そこで佃島(現中央区佃)の門徒が中心となり、
    本堂再建のために海を埋め立てて土地を築き(この埋め立て工事が地名築地の由来) 
    1679年に再建。「築地御坊」と呼ばれるようになった。

   ●1923年9月1日の関東大震災では、倒壊は免れたものの、すぐ後に起こった火災により再び伽藍を焼失。
    現在の本堂は1934年の竣工・・・ほぼ80年を経ていることに
    古代インド様式をモチーフとしたこの建物は、東京帝国大学工学部名誉教授・伊東忠太による設計。
    内部には大理石彫刻がふんだんに用いられ、本堂の門を守っているのは「羽根の生えた獅子」
    

    
    このスタイル、現代においても斬新かつ荘厳さを感じさせてくれます。
    
 
   本尊は聖徳太子手彫と伝承される阿弥陀如来立像。おどろきですね

    http://tsukijihongwanji.jp/access・・・詳しくはこちらへ

   ボランティアの方に教えて頂かなければ「暑さしのぎの」休憩で終わっていたかもしれません。
   
   重要文化財に指定されている素晴らしい本堂内部・・・写真はお借りしました
  
   立派なパイプオルガンも供えられていて、
   
   
   
   毎月最終「金曜日」にはランチタイム・コンサートも開かれ
   本堂でのライブでは「満席」になるほどであるとか~。

   
   本堂への入り口には「ステンドグラス」も施されています。
   教会のようでもある・・・外見と同じく内部にも「異国」があふれていて
   不思議な感慨に浸ることが出来ました。

   体温以上の気温であった6日。
   思いがけず
   お寺の歴史に触れ、築地の名の由来にもたどり着くことができました。
   暑かったけれど、出かけていけば「何かを得ることが出来る」
   家の中のソファに座って過ごす一日も好きなんですけどね。
   24時間の使い方・・・って様々ですね。
   この日は一万歩近くを歩きました・・・

   ご案内頂いたのは、いつもの旅友「R」ちゃんでした・・・THANK YOU 

   本日ご訪問くださいました皆様・・・ありがとうございました

   
   


   
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Vol. 851 素晴らしい日本料理店のご紹介!

2017年08月03日 18時54分30秒 | グルメ
   
    美しく盛りつけられた「八寸」これは「二人前です」
   最近人気の玉造の割烹「寺田」さん。お友達がおつれくださいました。

   
   所在地: 大阪市天王寺区玉造元町2−35
   電話: 06-6191-3237
   お店は環状線の玉造駅から徒歩「一分」ビルの二階ですが。
   和風モダンの造りでお出迎え・・・階段を上がると別世界が広がっていました。

   

    
   お若いご主人ですね。
   こちら「寺田繁さん」は、心斎橋の「桝田」で修業した後、ここ玉造で日本料理店を立ち上げられました。
   師匠の桝田兆史さん譲りの、季節感を持たせた王道和食を提供。
   ミシュランの☆を頂き、今予約が取りにくいお店になっているそうです。

   お出汁の具合いも良く、手の込んだ内容を説明するにはページが足りなくなりそうです。
   
   先付けはごま豆腐。
  
   
   椀は「烏賊糝薯 ・いかしんじょう」

   
   煮物は冬瓜の鶏ミンチ葛挽き

    
   ご飯にお漬け物、アオサの入った赤だし(写真なし)

   
   デザートはかき氷
   まっ茶ミル金、目の前で「氷をかいて」くださいました。
   まさにかき氷!

   
   箸置きはスイカのデザイン

    
   輪島塗の椀の蓋裏には季節感あふれる「夕顔」「朝顔」
 
   細かい説明が出来なくてすみません~~~!
   とっても美味しく頂いた上に、ありがたくもお友達から「ご馳走になるという」幸運。
   恵まれすぎていますよね~~~!感謝!深謝!
 
   風の強い一日でしたが
   思い出に残る一日となりました。

   お友達は毎月同級生たちと、こちら寺田さんの師匠「舛田」さんで会食なさっているんだそうです。
   

   お気に入りのお店があるって幸せですね。
   
   満足の心を抱いて「おいとましました」


   本日ご訪問くださいました皆様ありがとうございました・・・

 
   
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