Finger Popping/菅野邦彦
(tact YS-7514-CT)
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夭逝した本田に続いて、日本人ピアニスト菅野邦彦を紹介しましょう。邦人ピアニストでは最も好きなピアニストでライブも数回足を運びました。高知アルテックのライブ時にはステージ後にサインもいただきました。
彼の代表作はTBMのものかもしれませんが、個人的には若さあふれるこのアルバムが好みです。和製フィニアス・ニューボーン、和製エロル・ ガーナーと評される卓越したテクニックとスイング感満点のピアノはどのアルバムでも聞かれますが1968年(32歳時)録音のこのアルバムは彼の魅力を 100%示したものです。カバーもインディアマドラスのコットンジャケットを着込み、当時のアイビーフレイバーを感じさせメンクラのモデルでも行けそうな 彼のセンスがすばらしいです。
A-4収録のバルバドスは、アルテックでのライブで自分のリクエストに応え、ソロで弾いてくれた思い出深いチューンです。ミスタッチした彼が、自分の顔をみてウインクしたのが鮮明に記憶に残っています。
蛇足ですが、お兄さんは有名なオーディオ評論家の菅野沖彦氏ですよね。彼とのコラボで作ったアルバムもありましたよね。
本当にいいピアニストです。一聴をお薦めします。