67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

ギル・メレで一番有名なのがコレかも?・・・

2010-09-07 00:00:30 | jazz & vocal

Gil's Guest/Gil Melle
(Prestige 7063, reissue)


 ブルーノートやプレステッジ初期のレコードでバリトンと言えば、このギルのバリトンですね。パシフィックならマリガン、キャピトルのサージ・チャロフ、バーブ(クレフ、ノーグラン)のハリー・カーネイと並ぶ逸材と思います。既にプレステッジ盤、"Quadrama"(7097)をアップしていますが、恐らくこの"Gil's Guests"の方がより知られた一枚ではなかろうかと推測しています。

 レギュラーカルテットのGil Melle(bs), Joe Cinderella(g), Vinnie Vurke(b), Ed Thigpen(ds)の4人に、3人のゲストプレイヤーを加えたセプテット編成の演奏が聴かれます。A面ではArt Farmer(tp), Hal Mckusick(as, fl), Julius Watkins(frh)の3人、B面ではKenny Dorham(tp), Hal Mckusick(as), Don Butterfield(tuba)の3人のゲストが活躍します。レギュラーのギル、ジョー・シンデレラの演奏がいいのは当然ですが、両面で活躍するMcKusickのブライトなトーンのアルトが聴きものですね。ややつぶれたような音ですが、むしろ溌剌さが光るドーハムのプレイも見逃せませんね。これらのソロイストがチューバ、フレンチホルンを加えた分厚いバッキングの上で踊るサウンドはかなりクールですよね。個人的にベストトラックはA-1の”Soudan"でファンキーなサウンドが心をつかんで離してくれませんね。プレステッジ初期の渋い、キラリと光る一枚と言っても過言ではないですね。

 所有盤はOJCの再発ペラペラ盤ですが、以前にビクターからも廉価盤ででていたような記憶がありますね。青基調のジャケも渋いですねぇ。