Jazz Alive! A Night At The Half Note/Al Cohn & Zoot Sims
(United Artists UAS5040)
アル&ズートというとジャズ界を代表するテナーバトルチームですが,黒人バトルチームのGriffin&LockjawやStitt&Ammonsの対決ムードとは一味違ったハーモニー重視のバトルチームであったと感じるのは自分だけでしょうか。元々はフォーブラザーズの2/4であった二人がバトルチームとなったのは57年であり、多くの録音が残されています。ほとんどはスタジオ録音ですが,ライブ盤と言えば本日アップのこのハーフノートのライブ録音が知られていると思います。
メンバー紹介から始まりますが、このMCがカッコいいですよね。メンバーはAl Cohn(ts), Zoot Sims(ts), Mose Allison(p), Nabil Totah(b), Paul Motian(ds)の五重奏団です。B面にはさらにPhil Woodsのアルトが加わる編成です。個人的にはA
面のクインテットの演奏が好きですね。特に,メンバー紹介から繋がる"Lover Come Back To Me"のドライブ感溢れる演奏がたまりません。ややザラットした音色のアルと滑らかでスムーズなズートの音色はタコ耳の自分にも容易に判別出来ます。息があったチェースもさすがとしか言いようがありません。2曲目の”It Had To Be You"もアル&ズートらしい演奏ですよね。B面はフィルが入ったため、バトル色はやや落ちますが,フィルのホワイトパーカーの異名にふさわしい熱演も聞き逃せませんね。
所有盤はUnited Artistsのステレオオリジナル盤です。オリジナルはGatefold Coverです。国内盤も以前から所有していますが,オリジナルに比べると国内盤の裏ジャケの写真が余りもみすぼらしいのは否めません。勿論オリジナルは音質もパーフェクトですが,こういうジャケの素晴らしさもオリジナルの魅力の一つでもありますよねぇ~。