Night Lady/Johnny Griffin
(Philips 840 447PY reissue)
(Philips 840 447PY reissue)
リトル・ジャイアントのニックネームを持つグリフィンは豪快なテナースタイルで知られるハードバップを代表するテナー奏者です。Argo, Blue Note, Riverside, Prestige, Jazzland, Black Lionとモダンジャズを代表するレーベルに万遍なく吹き込みがありどのアルバムでも彼のパワフルに吹きまくるスタイルが味わえますよね。中でもロックジョーとのテナーバトルやモンクのバンドでの演奏は特に彼を足跡を語る上でははずせない経歴であろうと思います。
グリフィンはアメリカでの実績を積んで62年ヨーロッパに渡って、ケニー・クラーク/フランシー・ボランバンドのスタープレーヤーとして脚光を浴びるようになります。この時代に,オランダのフィリップスに吹き込まれたワンホーンアルバムが本日アップのこのアルバムです。リズムセクションはFrancy Boland(p), Jimmy Woode(b), Kenny Clarke(ds)のトリオでクラーク・ボランバンドの中核をそのまま抜いて来た格好です。クラークはモダンドラムの開祖として知られる名手ですし、ボランもユーロを代表するピアニストであることを示すようなソロを聴かせてくれます。さてグリフィンです。もうB面(アメリカ/エマーシー盤ではA面らしい)の素晴らしさに尽きます。ワルツ曲であるタイトルチューン"Nght Lady", バラードの"Little Man You've Had A Busy Day"そして十八番の"All The Things You Are"とグリフィン節が炸裂します。勿論,A面冒頭のミディアムファーストの"Scramble"ややや早めの"Summertime"のプレイなども時にフリーキーなトーンを交えたソロで印象的です。ボランのスクエアなピアノも好感がもてますね。
なかなか入手できなかったアルバムですが,フォノグラムの再発で手に入れることが出来た貴重盤でもありますよね。
このレコード以前国内盤再発されましたよねー。何故かその時入手せず今頃になって後悔しております(笑)グリフィンはジャズ聴き始めの頃に好きになったテナーマンでしたが(専らBlueNoteやRiversideですね)その後一時あの暑苦しい(笑)音から逃避していたのですが最近またぼちぼち聴いてます。
Five Spotでのモンクやウェス等この人の入ったライブ盤って燃えますよね!
グリフィンは新潟のジャズFのマスターが一度読んで,新潟でライブをやったようですが,このときFが傾いたという話を後で聴きました。海外ジャズメンを呼ぶのはやはり大変ですね。丁度Return of ~がでたばかりの80年代の前半だったと思います。このアルバムなんかは本当に暑苦しい!でもこれが彼の個性ですよね。
これ、当方は・・・珍しくCDで持ってます。やけに評判がいいので、どうしても聴いてみたくてCDで入手したのですよ(笑)
内容は、確かにいいです!(笑)録音の感じもスッきりしていて、グリフィンもいつもよりちょっと品がいいというか・・・(笑)こちらも聴いてみなくっちゃ!_
この盤はやっぱり,評判がいいのですね。
自分も大好きです。
ワンホーン,共演陣の好演もあり彼の代表的アルバムと言っていいと思います。
後にヨーロッパでそれなりに成功するグリフィンを予感させるような力作と思います。