Backlash/Freddie Hubbard
(Atlantic SD1477)
ハードバップ~モード(新主流派)~ジャズロック~フュージョン~懐古的メインストリームと常に第一線を走り続けて来たトランぺッター,フレディ・ハバードのあまりにも有名なジャズロックアルバムが本日アップするアトランティック第1弾の”Backlash"です。
メンバーはFreddie Hubbard(tp, flh), James Spaulding(fl, as), Albert Dailey(p), Bob Cunningham(b), Otis Ray Appleton(ds), Ray Barretto(perc)のセクステットです。演奏的にはA面がよりソウルフルなジャズロック的印象が強く,B面は新主流派,フリー的な要素もみられたりしますが,好みはA面の3曲ですね。まずA-1タイトル曲の"Backlash"です。ダンサブルなロックビートにのって軽快に吹奏するフレディのラッパとスポールディングのアルト,ノリノリのピアノで攻めたてるデイリーのピアノとモーガンのサイドワインダーを彷彿させる演奏です。次の"The Return Of The Prodigal Son"もマイナーなテーマが印象的な佳曲です。ダンシングビートにのったハバード,スポールディングともに快調です。そしてAラスの名曲”Little SunFlower"に引き継がれます。これもちょっとボサライクなラテンビートに乗った佳曲ですね。レイのコンガが実にいい味を出していてホレボレしますね。
所有盤はアトランティックのステレオオリジナル盤(黄緑/水色ラベル)です。カバーは出来のいいゲイトフォールドです。ブルーノート時代の流れを集大成し,新しいフリーの要素まで加えいるところが単なるジャズロック盤ではない、移籍第一弾にふさわしい内容かと思います。
15年ほど前でしょうか、フレディの吹奏を生で聞いたことがあります。それも3-4mの至近距離でした。楽器が小さく見えるほどの巨漢で、でて来る音の大きさに唖然とした記憶があります。
ジャケをみたら、購買意欲がわかないかも知れないですが、内容はロック風、ボッサ風、新主流派と盛りだくさんで普通に聴けます。BN盤やインパルス盤はマいいものもありますが、一部のくさったBN、インパルスよりはよっぽどいいかもです。