If You Go/Peggy Lee
(Capitol T1630)
(Capitol T1630)
ジャズ歌手と行って良いのかどうかはなはだ疑問ですが，ペギー・リーは間違いなくアメリカを代表する白人女性ボーカリストですよね。自分は以前にアップした同じキャピトルの"Rendezvous with Peggy Lee"が最高傑作であると信じて疑わないですが、他のキャピトル盤にも捨て難いアルバムがたくさんありますね。有名なBlack Coffeeに代表されるデッカ時代も良いのですが，キャピトルのアルバム群が個人的にはより愛着を感じています。本日はこのキャピトル時代から，クインシー・ジョーンズがアレンジ，指揮をつとめるトーチソング集です。女性ボーカルファンにはトーチソングはおなじみでしょうが，蛇足かも知れませんがトーチソングとは失恋や片思いの身上を唄ったセンチメンタルな曲のことを言います。この12曲のバラード集もキャピトルを代表する一枚と言えると思います。
ペギーのハスキーな声での素晴らしい表現力には脱帽です。A-1の"As Time Goes By"。ピアノのイントロは映画で使われたサムのピアノを彷彿とさせますよね。オケが入ってきてペギーの唄が始まるとウットリとしてしまいますね。続くラテンビートのタイトル曲"If You Go"や"Say It Isn't So"も好トラックですよね。B面の"I Get Along Without You Very Well"もギターをいかした軽いラテンリズムにのってコントロールの効いたハスキーボイスを堪能できる美しいバージョンと思います。
John Engsteadの美しいカバーフォトもこう言った白人ボーカルアルバムには欠かせませんね。所有盤はキャピトルレインボウのモノラル盤です。
この作品は遊び心のあるアレンジも含めて、素晴らしいですね。
私の所有盤も同じモノラル仕様ですが、ステレオ盤も聴いてみたいもんです。
ペギー・リー・・・唄も力まない語り口で、ペギー・リーという人自体の佇まいも、なにやら落ち着いていて・・・嫌いじゃないのです（笑）
capitolのこの紹介盤（未入手）～ジャケットが素晴らしいですね。「ぺギー・・・物思いに耽る図」でしょうか（笑）
僕の手持ちの中では、ペギー・リーとジョージ・シアリングの共演盤が好きです。
キャピトル時代のペギー，やっぱりいいですよね。
このアルバム、ログ中紹介の"Rendezvous with Peggy Lee"、そしてベイズンストリート↓など好盤目白押しです。
http://blog.goo.ne.jp/67camper/e/918eddf429c5feba40beb6c020420ebb
ステレオ盤は自分も聴いてません。
シアリングの唄伴、自分も大好きです。
ペギーの他にも，ナンシー・ウィルソン，ダコタ・ステイトン、ナット・キング・コールの奴がありますよね。
いや他にもあるかも知れませんが思い出せません。
ペギー・リーはやっぱり白人女性ボーカルを語る上でははずせませんよね！
彼女はシンガーとしても第一級ですが、作詞家としても有名ですね。"Things Are Swingin'""I Like Men"などアルバム・タイトルになった曲もあります。Capitol中期以降のアルバムには大概一曲は彼女の曲が入っていますね。"Peggy Lee Song Book"は残念ながら彼女の歌唱では作られなかったので、誰か作ってくれないかなと思っている一人です。
個人的に、彼女のアルバムで良くターンテーブルに載るのは"Jump For Joy""Rendezvous""Mink Jazz"ですが、ディズニー映画"Lady And The Tramp"のサウンド・トラック(Decca/DL-5557)はお気に入りのアルバムの一枚です。
私のレコード・ラックの中に不思議な彼女のアルバムがあります。それは"Peggy Lee/2 Shows Nightly:Capitol/ST-105"です。68年頃のコパカバーナ・クラブでのショーが収められているのですが、発売直後に回収されてしまったそうです。日本盤(東芝音工/CP-8597)は普通に売られていた様です、又その日本盤の解説にも、米国での回収騒動に関しての記載はまったくありません。その頃のリーは、まだキャピトルでの契約が続いていた様だし、アルバムの内容・録音に問題がある様でもありません。と残るは、クラブ側との契約問題ですかね？
John Engstead氏によるジャケット写真は、このアルバムを皮切りにして、残りのキャピトル時代は彼が撮影している様ですね。コニー・フランシスも彼が撮影していましたね。
自分もペギーのアルバムは結構あるんですが、デッカのサントラ盤やその回収盤までは当然の如く手が回っていません。作詞家として素晴らしいと言う点も全く知りませんでした。勉強になります。
"Things Are Swingin'、"Mink Jazz"、"Jump For Joy"は自分のライブラリにもありました（ホッ！）
デッカのサントラ，聴いてみたいですね。またじっくり探してみます。