Gretsch Drum Night At Birdland (Roulette R52049) / Art Blakey
ドラムのリーダーアルバムって言うのは総じて評価が難しい。ドラムが出しゃばり過ぎると概してつまらない感じがします。特に自分のようなレコード鑑賞として聴いている輩には面白くない場合が多いような気がします。ところがライブだとどうでしょう。Roulette Recordが1960年4月に企画した"Drum Night At Birdland"っていうライブ盤があるのですが、このメンバーが出演しているのなら出かけていきたいものですよね。タイトルにGretschと入っているので、これが協賛企画だったのでしょうかねぇ???とにかく、ドラムが4人。Art Blakey, Philly Joe Jones, Elvin Jones, Charlie Persipというのだから現場にいると壮観としか言いようがないですよね。時代は1960年なのです!BlakeyがA, B面両方に参加し、A面ではPhilly Joeと、B面ではElvinとCharlie Persipとの共演の格好で事実上のリーダーと考えていいと思います。ベースはRon Carter、ピアノはTommy Flanaganというのだから強力リズム隊です。
一方、フロントラインはSylvester Red Kyner(as), Charlie Greenlee(tb)の2管です。知らない名前だな・・・?なんて思っていたら、Sylvester Red KynerはSonny Redのことでした。ボントロについてはやっぱり自分の頭の中には入っていないプレイヤーです。ご存知の方がおられたら、情報をいただければと思います。
ライブでA面に"Wee Dot"と"Now Is The Time"の2曲、B面が"El Sino"という構成です。フロントおよびトミフラに十分なソロスペースがあるのが良いですね。そして これらのメロディ楽器とドラムのチェース、ソロを交代でとるジャムセッション形式なのでドラム中心とは言え、そんなにストレスはなく楽しめます。個人的にはブレイキーのスネアのソロとエルビンのブラッシュワークが出色だと思います。
ジャケットも結構行けていると思いませんか?ライブならではの録音の粗さが少し気になる以外はそこそこ楽しんで聴けるドラムアルバムですね。
ご紹介盤、自分もドラムソロの長さを懸念して買うのを躊躇しましたが、買って正解でした。
ご指摘通りそんなにストレス感じません。むしろ当時のバードランドの席に座って聴いているような臨場感ありますね。
S・レッドの参加は嬉しいのですが、ボントロは不明の人です。誰かの変名でしょうか、それにしても結構良いプレイですね。
ロン・カーターが想い出のセッションらしく、日本にCD化を強く薦めたレコードらしいですよ。
R.CARTERがそんなに思い入れを持って接しているアルバムとは知りませんでした。貴重な情報,ありがとうございます。自分はこのジャケ写が気に入ってて,グレッチのロゴが最高に渋い感じです。色合いもグッドです。