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FUKUMURA, HIROSHI QUINTET/福村 博
(Three Blind Mice TBM-19)
(Three Blind Mice TBM-19)
日本のインディーズ、スリーブラインドマイスは日本のジャズを語る上で欠かせないですが、ここで紹介される若手の溌剌としたプレイヤーは改めて聴いてみると熱気をはらんだ好プレイが多くターンテーブルに載せると、その素晴らしさを再認識することがしばしばです。本日は73年の録音、トロンボーンの新星福村と当時既に実力を認められていた向井滋春を向こうに回して和製J&Kばりのプレイを聴かせる一枚です。
ややブーミーで音色が太く豪放な雰囲気の福村とやや硬めのダーティーなトーンで細かいフレーズで応酬する向井のプレイが聴きものです。時代を反映して、コルトレーンマナーのモード風の演奏が主体でピアノはマッコイさながらの田村博が務めます。ベースに岡田勉、守新治のドラムによるクインテットです。A面は向井と福村のオリジナルがおさめられており両者のスタイルの違いを認識できる演奏です。B面はコルトレーン色が強く、ジャイアントステップスでお馴染みの"Cousin Mary"も聴くことができます。全編を通じて田村のスウィンギーなタッチのピアノもなかなかの好演です。J&Kを強く意識した一枚で、この後も活躍が期待されたが福村の留学でコンビ解消になったのは惜しい限りですね。
TBMのオリジナル録音で和製ジャズの黎明期を感じる好演奏の一枚ですね。
まさに和製ジャズ黎明期、70年代は本当に勢いがありましたね。
このTBMレーベルも時を同じくするように新譜が次々とリリースされた良い時代でした。
当時FMラジオでよく邦人ジャズマンのライヴをオンエアしていましたので、なかなかいいなぁ~♪ と思いつつもレコード購入資金は本場のハード・バップ盤にまわすのが精一杯で……。このあたりの盤をちゃんと押さえている67camperさんはさすがだと思いますが、ちょっと嫉妬心も湧いてしまいます(笑)。
いずれにしてもこの盤は当時欲しかった一枚です。録音も良さそうですね。
中古屋でもなかなかTBM盤は見かけないような気がします。
http://blog.goo.ne.jp/67camper/e/9211b5cba67e34c3f780ba33f34d0c1d
http://blog.goo.ne.jp/67camper/e/3d8732f0dd19ea1efddb9bc28b665401
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