67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

初めてクォーターウィンドウを降ろしてみました!

2011-08-07 00:28:10 | Volkswagen

 うちのカフェオーレこと69カブリオレですが,フルレストアでウィンドウ周りのゴムがリプロにかえられているのです。これが機能的には極めて粗悪でウィンドウの開閉に際してサイドウィンドウ,クォーターウィンドウともに滑りが悪くなっており巻き込みが起こります。サイドは頻繁に開け閉てするので、巻き込みは減って来ていますが,クォーターウィンドウは開け閉めの回数が少なく斜めに回転しながらボディに収納されることもあり,軟らかいゴムが窓にまとわりついて巻き込みが起こります。またクォーターウィンドウの立て具合次第では、ピラーがないカブリオレではドア(サイドウィンドウ)と干渉して閉まりづらくなったりします。本当に面倒くさい車です。

 ってことでクォーターウィンドウをおろして,本来のフルオープンにしたことが今までありませんでした。今日は,ゴムの巻き込みをしつこく戻しながら何とかフルオープンにして走ってみました。やっぱり開放感抜群です。何と言ってもスタイリッシュです。本来のコンバチスタイル,やっぱりいいですね!手前味噌ですが惚れ直してしまいました(爆)。


盛夏,チャーリー・バードのギターが涼しげだ!

2011-08-06 20:27:16 | jazz & vocal

Latin Impressions/Charlie Byrd
(Riverside RLP 427)

 ゲッツとのボサノバ共演で有名なギタリストとしてジャズファンにはおなじみだと思いますが,バードは最も早くブラジル音楽を取り入れたジャズメンの一人ですよね。ゲッツとのバーブ盤もいいですが,いわゆるunamplified guitarを駆使してオフビート(リバーサイド再発)に残されたアルバム群は彼の実力を知るには格好の材料だと思います。本日は,Riversideの”Latin Impressions"をアップいたします。

 フロントカバーには"Bossa Nova"の文字が見えますが,ブラジル物だけでなくアルゼンチンやコロンビア、メキシコなどラテンアメリカ諸国の題材を広く取り入れた曲目構成です。メンバーはCharlie Byrd, Gene Byrd(unamplified guitar, tiple), Keter Betts(b), Bill Reichenbach(ds)がクレジットされています。12曲構成ですが,半分の6曲がチャーリーのソロですが、A-3の"Azur Tiple"では「tiple」という10弦のラテン楽器が使われているのも興味深いですね。でも何と言ってもチャーリーと言えばボッサです。A-1の"The Duck"(Bossaファンには”O Pato"の名で知られてますよね。)、ボンファのA-5"Carnaval", ジョビンのB-4”Samba de Uma Nota So"の3曲がハイライトでしょうね。乾いたパーカッションとチャーリーの軽やかなギターが涼しげな一枚ですね。

 62年録音でリバーサイドのマイクアンドリール,ブルーラベルのモノラル盤です。多分,オフビートから出ていない一枚ではと思っているのですが・・・。


トランペットに専念するアート・ファーマーがいい!

2011-08-04 19:34:24 | jazz & vocal

Work Of Art/Art Farmer
(Status 8278)

 ソニー・クラークのクール・ストラッティンは自分のジャズへの傾倒の礎になったアルバムですが,このフロントライン、マクリーンとファーマーのプレイは鮮烈だった。泣きのマクリーンとファンキーな曲想のなかで端正なトランペットを披露するアート・ファーマーの最高のプレイが聴けますよね。後のアトランティック以降のフリューゲルを駆使した軟弱プレイを聴くと少し哀しい気分になるのは自分だけでしょうか?ファーマーの初期盤に「Early Art」という盤がありますが,ここでの力強いトランペット同様に楽しめるのが,本日アップの「Work Of Art」です。

 Early Artと比べると編成が大きく,クインシーとジジ・グライスがアレンジを加えているのでちょっと味わいは異なりますが,ファーマーの良く鳴るオープンとリリカルなミュートの両方が楽しめる一枚です。クインシーのセットは4曲で53年録音です。メンバーはArt Farmer(tp) Jimmy Cleveland(tb) Oscar Estell(as, bs) Clifford Solomon(ts) Quincy Jones(p, arr) Monk Montgomery(b) Sonny Johnson(ds)で当時のライオネル・ハンプトン・バンドのメンバーで構成されています。伸びやかなファーマーのオープンがアンサンブルの中を切り裂いて行く感じで良いですね。この時代に既に電気ベースのモンク・モンゴメリーのサウンドが聴けるのも不思議な感じがしますね。グライスのセットの4曲で翌年54年録音になります。こちらはスタジオレコーディング用に集められたメンバーでArt Farmer(tp) Jimmy Cleveland(tb) Charlie Rouse(ts) Danny Bank(bs) Horace Silver(p) Percy Heath(b) Kenny Clarke(ds)です。なんと言ってもB-3”Evening In Paris"のミュートを使ったバラードプレイが最高ですね。硬いフレージングのシルバーもファンキー以前の朴訥さがあって個人的には好きですね。

 ここまで読んでくれた方はもうお気づきかもしれないですが,このアルバムは下記の「The Art Farmer Septet」のReissueなのです。


The Art Farmer Septet/Art Farmer
(Prestige 7031 OJC reissue)

 所有盤は「Work Of Art」がNew JazzレーベルのリイシューであるStatusの再発盤です。「The Art Farmer Septet」から言えば,再発の再発ですが分厚くて結構音がいいですよ。自分の「The Art Farmer Septet」は情けないOJC再発ですが・・・。


キャノンボール監修のディック・モーガンのライブ

2011-08-02 03:17:36 | jazz & vocal

At The Showboat/Dick Morgan
(Riverside RLP 329)

 3大レーベルの中でもリバーサイドの特徴としてあげられるのは,看板プレイヤーキャノンボール・アダレイが新しい人材発掘を行ったことがあげられるかも知れません。こういった経緯はライオンがセレクトしたBNにおけるブレイキー傘下の新人の録音にも似たところがありますが,"A Cannonball Adderley Presentation"等と副題が入ったところを見るとキャノンボールのリバーサイドにおける影響力を率直に認めざるを得ないですね。キャノンボールがこのレーベルでデビューさせたプレイヤーとしてはウェス,ブルー・ミッチェル,ボビー・ティモンズが有名ですがローズベルト・ワーデルや本日アップのディック・モーガンなどの無名ピアニストも注目に値するプレイを残してくれていますよね。本日はキャノンボールがワシントンDCで初めて聴いて,録音を進言したと言うモーガンの初リーダー盤、ショーボートでのライブ録音です。

 メンバーはKeter Betts(b), Bertell Knox(ds)を加えたトリオです。モーガンのスタイルは悪く言えばカクテル系ですが,ピーターソンやエロル・ガーナー系のプレイをするピアニストです。オリジナル3曲,スタンダード5曲の構成も申し分なくガーナーの"Misty"の解釈も見事です。B面の"Will You Still Be Mine"や“It's Alright With Me"のプレイもライブらしい乗った快演が聴けます。A-4の"Gypsy In My Soul"でfeatureされるBettsのピチカートやKnoxのブラッシュワークも聴きものですね。

 所有盤はリバーサイドのマイクアンドリール、ブルーラベルモノラルオリジナル盤です。こういうリラックスピアノは疲れなくていいですね。