Dr.K と 優しさの夢物語

輝きの明日のために、思春期と思秋期の更年期障害の女性のための健康余話/ときには蕎麦談義とワン子のお話を

“愛と 勇気だけが ともだちさ” 

2017-01-12 14:04:24 | ゆるゆる旅日記

“愛と 勇気だけが ともだちさ”

今年のお正月は“神戸”で迎えましょう と家族が集まりました
神戸の街には3回ほど訪れております
 1977年(昭和52年)7月に 第13回日本新生児学会総会学術講演会(神戸文化ホール)で発表した時 この時は大学病院におりました
そして1990年(平成2年)10月に 第31回日本母性衛生学会学術集会(神戸国際会議場)で発表した時 この時はM研究所の共同研究者の仲間が同行してくれました
2011年(平成23年)11月に 第26回日本女性医学学会学術集会(神戸国際会議場)に参加した時 でした 懐かしい想い出です
今回は神戸らしさに触れたいものだと観光をと北野異人館を訪れてみましょうか
JR新神戸駅に隣接している宿泊先のANAクラウンプラザホテルに荷物を預けて早速坂道を昇り北野町へ歩きます
北野町は“北の傾斜地”と言うのが地名の由来であるといわれるだけあって腰痛持ちにはやや辛い坂道のブラブラ歩きですなぁ 神戸は坂の街なのです

○神戸トリックアート不思議な領事館
神戸トリックアート不思議な領事館は外階段を上がった高台に位置しており異人館街を見下ろすようなロケーションにあります
旧パナマ領事館がトリックアートのテーマ館としてリニューアルしたもので体験型のトリックアートが楽しめると言う摩訶不思議な異人館です
トリックアートとは“だまし絵”のことです
名画をモチーフにしたものや神戸に因んだ“スイーツ”“神戸ビーフ”や“南京町のイベント”のトリックアートもあり芸術性の高いビジュアル壁面が工夫されており遊び感覚で楽しめた異色の異人館でした

○北野天満神社
北野天満神社は学問の神様として親しまれている菅原道真公を祀る由緒ある神社です
治承4年(1180年)平清盛公が京都から神戸に都を移し“福原の都”を造るにあたって禁裡守護 鬼門鎮護の神様として 京都北野天満宮から勧請して祀られた古い歴史をもっています
菅原道真公の思し召しを受けた“御神牛”が崇められている
鯉に水をかけ祈願すると願いが叶うといわれる“水かけ祈願叶い鯉”など
初詣をしましょう 境内までの石階段が急なことから鳥居の前でお参りして失礼!

○風見鶏の館
この館はかって神戸に住んでいた独逸人貿易商ゴットフリート・トーマス氏(G.Thomas)が自邸として建てた建物である
北野・山本地区に現存する異人館のなかでレンガ外壁の建物としては唯一のもので色鮮やかなレンガの色調 石積みの玄関ポーチ など他の異人館と異なった重厚な雰囲気を持っております
また尖塔の上に立たつ風見鶏はよく知られ 今では北野町の象徴として欠かせない存在となっています
風見鶏はその名の通り風向きを知る役目を持っていますが 雄鶏は警戒心が強いことから魔除けの意味や またキリスト教の教勢を発展させる効果があるのだそうです

坂上に在るうろこの家・うろこ美術館まで行きたかったのですが足元がやや危なくなってきたので戻りましょうか
ANAクラウンプラザホテルに着いたら程なく子供たち家族が到着です
半年ぶりの孫とホテルの和食レストランで新年会です

翌日は有無を言わせず(?)子供たちの“レジャー”にお付き合いです
これがまぁ初体験と言うべきか見知らぬ世界を体験でした
○神戸アンパンマンこどもミュージアム&モール
ハーバーランドに在るステージやジオラマなどTVアニメ《 それいけ!アンパンマン 》の世界が広がる人気の体験型ミュージアムです
やなせたかし劇場ではアンパンマンが登場する劇場で孫も親も小躍りして観賞 孫はアンパンマンのテーマソングに合わせて踊っているようです
後ろで眺める老人( 私のことです )&家人は静かに彼らの幸せ感の後ろ姿に満足 贅沢な時間でした
帰りにはモールのジャムおじさんのパン工場でアンパンマンフードを買っていたようです

“ アンパンマンのマーチ ”
そうだ おそれないで
みんなのために
愛と 勇気だけが ともだちさ
何のために 生まれて
何をして 生きるのか
答えられないなんて
そんなのはいやだ

子供向けのキャラクターとして大人気のアンパンマンです
しかし アンパンマンの生みの親であるやなせたかし(1919年-2013年)が自ら作詞したテーマソングには子供向けとは思えない 深く 哲学的なメッセージがちりばめられているようです

 午後の新幹線で右と左に帰路につきます 短い小旅行でしたが
どこまでも続くのが旅というものだ
そして長すぎる物語などないのだ

                                                                                

 


なのにあなたは京都へゆくの -そのⅡ

2016-11-13 07:01:20 | ゆるゆる旅日記

11/06(日曜日)
京都先取り紅葉狩り旅の二日目は叡山電鉄鞍馬線で山行きです

 宿泊したHOTELから京阪三条駅までの徒歩の途中で 三条大橋西畔の高瀬川沿いで前関白豊臣秀次公と一族の菩提寺である浄土宗西山禅林寺派の慈舟山 瑞泉寺を見つけました
そうです!前回訪れたばかりなのです!少し立ち寄りましょう
 戦国の世には主君に命を捧げて死んでいった子女は数多いが 戦いにもならず無念の最期を遂げた罪なき一族の運命は他に例を見ないだろう
全ての遺骸は刑場に掘られた大穴に投げ込まれ跡には四角推の塚が築かれ秀次公の首を納めた石びつを据えて見せしめとしたと言う
瑞泉寺の本堂はその塚の位置に建立されており当時の石の首びつは境内である墓域に奉安されているのです 前回は特別公開でしたので混雑しておりお参りできなかったが再訪したことで安心したような気になりました

■ 貴船神社
京阪三条駅から京阪電車で約10分程で叡山電鉄の出町柳で乗り換えて叡山電鉄で約30分程で叡山電鉄鞍馬線貴船口までまいります
ここからはBUSで貴船神社へ ポツポツと細かい雨が降ってきましたが
貴船神社(きふねじんじゃ)は京都市左京区にあり全国に約450社ある貴船神社の総本社です 近くには鞍馬寺がありますので大分山深いところです
地域名の貴船「きぶね」とは異なり水の神様であることから濁らず「きふね」と言うそうな
祭神は 高?神(たかおかみのかみ)伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の御子神
水の供給を司る「水源の神」です
境内は本宮・結社(中宮)・奥宮の3か所に分かれて建っております
急勾配の石段をゼーゼー上り 勿論(?)ここまでです
紅葉はやはり来週くらいになるでしょうか

縁結びの神様でもあるようです
貴船神社のおみくじは くじを引いて巫女に告げるのではなく一見真っ白に見える紙の中から一枚を選び境内の霊泉に浮かべると吉凶が解かる「水占いおみくじ」です
このおみくじには“大凶”が存在するのですが神社ではあくまでも参考程度に留めておくように とのこと なんのこっちゃ!
 ところがなんとぉ!大当たりですよぉ! 水に浮かんだ文字は“凶”~ょぅ!が出ましたよぉ!
もうオミクジなんかひくものか
そそくさと京都市内まで引き返してお昼ご飯にしましょう

◎ 「本家 田毎(たごと)三条本店」
   中央区三条通寺町東入ル石橋町12
     075-221-3030
明治元年 信州月の田毎より屋号をとり本家田毎として開店したという
まずは“京都先取り紅葉狩り旅”の〆(しめ)ですのでビールで『お疲れ様でした!』
一通りメニューを眺めて見たものの二人とも迷わず“鰊そば”ではなくて“鴨せいろう”です
どちらかと言えば鴨汁そばでしたでしょうか
更科系の白い蕎麦で美味です
京都へ来たらまた立ち寄りたい蕎麦屋です

JR京都駅でH氏と解散してお土産“半兵衛 麩”の生麩をどっさり買いました
予定通りに15:00の新幹線のぞみに乗ります

 ― 紅葉の色づきはやはり今ひとつでしたが しかしまぁそれはそれで楽しめました
桜の咲き染めが心躍るように 紅葉もまたこれからの楽しみを思えば趣があったなぁ と思えるのだ
タイトルのように“京都先取り紅葉狩り旅”でした

 - 帰路の新幹線の車中でなにげなく広げた きょう11月6日の読売新聞に “ 紅葉トンネル色づき加速 ” の記事が眼に飛び込みました
【 叡山電鉄鞍馬線(京都市左京区)の市原駅~二ノ瀬駅間にある「もみじのトンネル」(約250m)のライトアップが5日始まった 280本のモミジによる自然のトンネルで…… 】
きょう往復して来た路線のニュースを読んで妙に嬉しくなって “京都先取り紅葉狩り旅”はフィナーレです

    

    


なのにあなたは京都へゆくの -そのⅠ

2016-11-12 12:38:28 | ゆるゆる旅日記

京都先取り紅葉狩り旅(2016/11/05~11/06)

京都と言えば すぐ思いだすのが 渚ゆう子の「 京都慕情 」です
1970年のベンチャーズの作曲・演奏でした
そして1971年 チェリッシュの「 なのにあなたは京都へゆくの 」も流行りましたなぁ
『?京都の町はそれほどいいの…』でしたでしょうか
発想が古いですかねぇ
先週に家人と 京都古文化保存協会との連携企画の一日京都定期観光バスツアーで“秋の特別公開文化財めぐり”の観光に訪れたばかりだと云うのに
唄いましょう『 ?なのにあなたは京都へゆくの~ 』
『ハイ 学会に参加するためなのです!』

11/05(土曜日)
【 第31回日本女性医学学会学術集会
メインテーマ:女性医学の多様性―他領域との連携― 】
会期:平成28年11月5日~6日
会場:ウエスティン都ホテル京都

シンポジウムを聴講して 興味のあった教科書を購入して 約束の時間に盟友H氏と合流です
H氏は親族のお孫さんとの初面会で横浜から京都を訪れたのですが 折角京都まで来たのですから “ 京都の現地視察学会 ”及び“ 野外見学 ”をもしましょう と言うことで同行していただきました
H氏とはつい先月に北海道で遊びましたがねぇ 今回もH氏にお任せです
そして唄いましょう『 ?なのにあなたは京都へゆくの~ 』
まず訪れるのは智積院です ちせきいんではありません ちしゃくいんです

■ 智積院
智積院(ちしゃくいん)は京都市東山区にある真言宗智山派総本山の寺院です
山号を五百佛山(いおぶさん)寺号を根来寺(ねごろじ)といいます
本尊は金剛界大日如来 そして開基は玄宥である
智山派の大本山寺院としては 成田市の成田山新勝寺(成田不動) 川崎市の川崎大師平間寺 八王子市の高尾山薬王院があります
智積院の歴史は複雑に構築されていて 日本史の勉強が疎かだった私には難解なのですが簡潔に云いますと紀州にあった大伝法院と豊臣秀吉が3歳で死去した鶴松のために建てた祥雲寺と言う2つの寺院が関与しているそうです
東大和通りと七条通りの丁字路に面して総門(東福門院の旧殿の門を移築した)が建ち
その先には講堂 大書院 宸殿などが建っている
大書院に面した庭園は国の名勝に指定されております

昼食は楽しみにしておりました名物の雑炊です 
たかが“雑炊”と侮るなかれ!
◎ 「わらじや」
   東山区七条通本町東入ル西之門町555
   075-561-1290
豊臣秀吉がここで昔 わらじを脱いだとか … それが「わらじや」の屋号の由来なのですなぁ
入り口の暖簾の横には大きな草鞋がさがっておりますな
京都七条の三十三間堂の直ぐそばにあるうなぎ雑炊(うぶふすい)の老舗です
創業は寛永元年(1624年)だそうですから400年以上の歴史があるとか
中庭から聴こえる獅子落としの音を聞きながら まずはビールで乾杯ですな
メニューは 「うぶふすいコース」のみです
“うなべ”は鰻の筒切りと丸太切りの焼き葱そして庄内麩と生姜 
“うぶふすい”は雑炊に鰻の白焼 餅 椎茸 牛蒡 人参 卵 青味など
木で組んだ鍋台にのせられてグツグツと煮立ったうなべが出てきます 
出汁が美味です
うぶふすいはやや薄味ですがあっさりとした味わいでしょうか
薬味の山椒が合いますなぁ
満足です また来たいなぁ

■ 雲龍院
雲龍院(うんりゅういん)は京都市東山区に在る真言宗泉涌寺派の寺院である
泉涌寺別院です 
本尊は薬師如来
南北朝時代は北朝の後光巌天皇の勅願により竹巌聖皐を開山として応安5年(1372年)に創建されたそうです
勅願の寺院であり皇室との縁の深さから塔頭同じく泉涌寺山内にありながら別格本山という高い寺格が与えられて今日に至るのです
雲龍院では結構楽しませてくれるパンフレット 〝雲龍院の「へぇ~」ポイント〟が配布されました
この寺院の見どころは庭園ですが 庭を取り囲むかの如く造られた部屋の窓から季節の移ろいを楽しむことができるのですなぁ
「蓮華の間」の“しきしの景色”は蓮華の間の雪見障子の四角いガラス窓から4枚の違った絵を眺めることができます  確かに椿・燈篭・楓・松と夫々が見えるのでした
「悟りの間」の“悟りの窓”は正確な円を描いており禅に於ける悟りの境地を表しております 円は宇宙を表し無にも通じることから悟りの象徴になるのだそうです ウゥ~ム
春にはこの窓から紅梅 ハナカイドウ 石楠花と順番に花々を愛でることができるのです
“迷いの窓”は四角い窓で人生に於ける苦しみを象徴し避けることのできない生老病死 四苦八苦を表しているのだそうです ウゥ~ム
“霊明殿”はその皇族の位牌堂のことで その前には徳川幕府15代将軍の徳川慶喜が寄進したもので下の砂には皇室の十六菊紋が描かれておりますな
“大黒天立像”怒れる神の面影の走り大黒天は胸元にはきりがね細工が施されており目は水晶です 家の方にまで幸福を持って来てくれるそうです
“大石良雄(大石内蔵助)筆の龍淵”などなど
楽しめた寺院参観でした

■ 泉涌寺
泉涌寺(せんにゅうじ)は京都市東山区泉涌寺山内町にある真言宗泉涌寺派総本山の寺院です
本尊は釈迦如来 阿弥陀如来 弥勒如来の三世仏
東山三十六峰の南端にあたる月輪山の山麓に広がる寺域内には鎌倉時代の後堀河天皇 四条天皇 江戸時代の後水尾天皇以下幕末に至る歴代天皇の陸墓があり皇室の菩提寺として“御寺(みてら)泉涌寺”と呼ばれております

■ 東福寺
行程の時間の都合でここは割愛しましょう
東福寺(とうふくじ)は京都市東山区本町にある臨済宗東福寺派大本山の寺院
本尊は釈迦如来です

さてさて夕暮れとき お楽しみの時間ですな
やはり京都の名物料理の一つ“水炊き”をいただき伏見の銘酒を味わいましょう
たかが“ 水炊き ”と侮るなかれ!
と…目指す店を探してウロウロとやや道に迷つていると“本能寺”がありました
あの本能寺の変の本能寺です 
立ち寄りをも考えるも このまま右往左往してはいけないので次回にとっておきましょう

◎ 「水だき鳥料理 本家 鳥初」
    京都市中京区河原町通三条上ル一筋目西入ル
    075-231-4861
辿り着いたのは京都市中京区河原町通り三条にある創業百二十年余の老舗
水炊きは 鍋に水を張り鶏肉・野菜などの食材を煮込んで調理する日本の所謂鍋料理の一種である
名前の由来は昆布などのわずかな出汁だけで他の調味料を使わずに水から煮立たせる調理法であることから“水炊き”と呼ばれるのですな
日本に於いては奈良時代以降仏教の影響で肉食とくに四つ足の畜肉を食することが禁じられていたのですが安土桃山時代に南蛮との交易によりこれらの国の食習慣が伝えられた
ところでここは京都 名物の“水炊き”の料理をいただきましょう
最初に供されたダシ汁スープの濃厚な美味しさには思わず“ウゥ~ム!”
飲みやすい“玉の光”と言う怪しげな(?)ネーミングの冷酒で2人ともほろ酔い気分に

今宵の宿は 河原町通りにある
ホテルビスタプレミオ京都 です
  京都市中京区河原町通六角西入ル松ヶ枝町457
  075-256-5888
京の賑わいの中心である河原町夜の行動には便利な立地でしょう とJTBが勧めたところなのですが
酔い心地よく お休みなさい!

    

    

    

 

 


そうだ 京都、行こう。 - 秋の特別公開文化財巡り

2016-11-10 14:03:02 | ゆるゆる旅日記

そうだ 京都、行こう。 - 秋の特別公開文化財巡り

“ そうだ 京都、行こう。 ”は 東海旅客鉄道(JR東海)が1993年から実施しているキャンペーンです
京都へ観光客を誘致するため映像やキャッチコピーを駆逐して京都の風景を紹介しております とくにJRの駅に掲示してあった大きなポスターはインパクトがありましたなぁ
そこで思い立って“ そうだ 京都、行こう。 ”と決めた訳ではないのですが紅葉で混雑する時期の前に訪れてみましょうか

京都定期観光バス
【 秋のイベント特別コース
      秋の特別公開文化財めぐり 】

特別公開ですので平素にはみられない4か所のスポットを巡ります

■東寺 灌頂院
東寺(とうじ)は京都市南区九条町にある仏教寺院
真言宗の根本道場であり東寺真言宗の総本山でもある
「教王護国寺」とも呼ばれ本尊は薬師如来
東寺は平安京鎮護のための官寺として建立が始められた後に嵯峨天皇より空海(弘法大師)に下賜され 弘法大師に対する信仰の高まりとともに「お大師様の寺」として庶民の信仰を集めるようになって現在に至ることはよく知られております
この東寺の境内の西南に灌頂院(かんじょういん)があります 
ここが今日の目的地なのです
普段は門が閉ざされていて中になにが在るのか全く見えません 
人通りも少なく寂しい場所にあります
実際に中の堂は所謂がらんどうで中にもなぁ~んにもないのですよぉ
しかしながらこの場所は重要な行事を行う場所とされており
① 後七日御修法(ごしちにちみしほ): 国家安泰 五穀豊穣 万民豊楽を祈る秘儀
かっては宮中行事でしたので天皇陛下も参加していたそうな
② 伝法灌頂(でんぽうかんじょう): 修業を積んだ弟子に阿闍梨(あじゃり)という指導者の位を授ける儀式です
③ 正御影供(しょうみえく): 弘法大師の命日の法要
この3つの行事の時にのみ使われる場所と言うことになります
 堂の中は 五間四面の正堂及び七間二面の礼堂を一間の相の間で繋いでいる
堂内は暗く厳かに暗闇に浮かぶ夜叉神立像がライトアップされております
像は弘法大師 空海の作と言われ 阿形(あぎょう)と 吽形(うんぎょう)の2体があり
ともにヒノキの一木造り(いちぼくづくり)で 像高は2m前後と大きく特異な表情と蜂が巣食った跡がオドロオドロシイ妖気を放っているようで圧倒されました
もとは南大門に安置されていたのですが門を通る旅人が礼を尽くさないと罰があたったといい現在は夜叉神堂に祀られているのですが今回の特別公開のために灌頂院に移されたそうです
堂内には不動明王像と弘法大師像も公開されており それぞれの像の後方には梵字が映し出されており演出効果満点ですなぁ
さらには京都いけばな協会所属の10流派の家元らによるいけ花も添えられているのです
いけ花の原点は仏前供花だそうです

昼食は 京都東急ホテルで懐石ランチをいただきました 食べ過ぎでした

■京都ハリストス正教会
京都と言えば もっぱら日本の寺院の観光でしょうが 今回は教会がスポットに入っていることで今回のコースを選んだのでした
京都ハリストス正教会は京都府京都市中京区にある正教会(ギリシャ正教)・日本正教会の教会です
生神女福音聖堂は日本正教会西日本主教教区の主教座聖堂であり日本正教会の現存する聖堂会堂のうち最古級の本格的ロシアビザンティン建築による正教会の聖堂である
聖堂の成聖式はロシア正教会から寄付されたモスクワ製の聖像(イコン)30枚が嵌め込まれた聖障(イコノスタス)などの到着と設置をもって1903年(明治36年)に行われたという
教会の中は思ったよりも狭いものでした

■瑞泉寺
なぜ 彼は死ななければならなかったのか…!
瑞泉寺(ずいせんじ)は京都府京都市中京区木屋町通にある浄土宗西山禅林寺派の寺院である 前関白豊臣秀次公の一族の菩提寺です
今から約400年前の時は文禄4年(1959年)8月2日の昼下がり 京の三条大橋西南の河原では世にも恐ろしい悲劇が演じられた
太閤秀吉の姉の「とも」の子として生まれた秀次公は 実子に恵まれなかった秀吉に請われてその養子となり 一時は豊臣を継ぐ関白太政大臣として天下にときめいていたと言う
だがその日 秀次公の一族すなわち4人の若君と1人の姫君 そして側室として秀次公に仕えた若く美しい女性達34人は盛夏の熱気去りやらぬ三条河原の刑場に次々と引き出され刺され或いは首を討たれて命を断った その時の加茂の清流は潜血によって朱に色を変じたそうです
時の関白豊臣秀次公が悪逆の汚名と謀反の罪を着せられ高野山に追放されそして切腹させられた 次いで 一族の公開処刑が三条河原で行われたのです
文禄4年(1595年)自害させられた豊臣秀次の石塔が発見されたことから秀次の菩提を弔うために堂を営むこととなり建立されたそうです
寺内には特別公開された
・瑞泉寺秀次公縁起 : なぜ 彼は死ななければならなかったのか!
天下人豊臣秀吉の甥に生まれ関白にまで就きながら 家臣とともに切腹した秀次 その場面を描いた縁起があります
そして寺の庭には
・秀次公供養塔 : 角倉了以が石を発見した際に石塔の「秀次悪逆」の4文字を削りその上に6角形の無縁塔を建てました
このような経緯から秀次供養塔は「秀次悪逆塚」とも言うようですが現在も碑銘は削られた中空の姿の石塚です
・五輪塔婆姿 : 秀次公の幼児 妻妾たち39人と賜死した家臣10人の五輪の塔
なぜ 彼は死ななければならなかったのか!
豊臣秀次公が悪逆の汚名と謀反の罪を着せられ切腹させられたのは諸説あるものの
・秀次公の愛妾淀の君に秀頼が生まれ実子を盲愛することに豊臣秀吉公からうとまられた という説
・石田三成らの奸計(悪だくみ 悪い謀)によるもの という説
・豊臣秀吉のすすめる朝鮮征伐に秀次公が異を唱えたことによる という説 などなど
かってこの地でおこった悲しい出来事や 高瀬川とともに始まる新しい京の町の記憶をとめている寺院です

 ― ところで瑞泉寺という名前の寺院が鎌倉にもあります
こちらは臨済宗円覚寺派の“錦屏山”瑞泉寺です
“錦屏山”と言う寺号は寺院を囲む山々の紅葉が錦の屏風のように美しいことから名づけられたそうです
この瑞泉寺の境内は四季を通じて様々な花々を楽しむことができますよ
在京していた頃には家人とよく鎌倉を訪れたものでした

■妙法院
妙法院(みょうほういん)は京都市東山区にある天台宗の寺院
本尊は普賢菩薩 
天台宗の他の門跡寺院(青蓮院 三千院など)と同様に妙法寺は比叡山上にあった坊(小寺院)がその起源とされ初代の門主は伝教大師最澄と伝えられている
国宝や重要文化財として
庫裏 : 桃山時代の建築です
庫裏は寺院の台所兼事務所の役割を果たす内向きの建物なのです
豊臣秀吉が先祖のための「千僧供養」を行った際の台所として使用されたと伝えられる豪壮な建物です
龍華蔵(宝物館) : ポルトガル国印度副王信書は1588年にインド半島西側に位置するポルトガル領ゴアのインド副王から豊臣秀吉に宛てた外交文書 鮮やかな文様の文書です
羊皮紙製で出来ているのだとか
しかしながら京都国立博物館に寄託されており特別公開の時に見ることが出来るのはレプリカだそうです
大書院 : 大書院と玄関は1619年に中宮東福門院入内の際に建築された女御御所の建物を移築したものと伝えられております
木造普賢菩薩騎象像 : 本堂(普賢堂)本尊です

今回のツアーは 「京つけもの 西利」に立ち寄ってお終いです
暑からず寒からずのまずまずの空模様の行楽 徒歩が多くやや疲れ気味でJR京都駅から新幹線に乗り込みました
(2016/10/31)

    

    


北海道の三大酒精を巡る旅ー蕎麦&和食を添えて ~ そのⅢ

2016-10-04 06:27:36 | ゆるゆる旅日記

【第Ⅲ日目】9/24(土)

朝食はHOTELでいただきました 折角の北海道ですからきょうはイクラ丼ぶりです
コテステロール値とプリン体値を一気に上昇させても美味でしたなぁ
昨夜は飲み過ぎ食べ過ぎだった筈ですが朝から丼ぶりご飯を選択してしまいました
イクラと烏賊の塩辛はお土産に求めました
晴天になりましたのできょうは予定通りに藻岩山へ行きましょう 
デジカメで35Fのレストラン“丹頂”から藻岩山方面を摂りました

■藻岩山
札幌市のほぼ中央に位置する標高531mの藻岩山はアイヌ語で「インカルシベ( いつも上がって見張りをするところ )」と言われていたそうな
藻岩山は札幌市民や近郊の人たちが気軽に登れる山としての人気が高く 登山道も整備されているという 中腹ではハイカーたちが休憩しておりましたが なぜか女性がほとんどです 賑やかなオバサンたちは元気ですナァ
勿論(?)我々は麓から中腹まではロープウェイで そして中腹から藻岩山頂駅までは世界初の駆動方式を採用した2両編成キャビンのミニケーブルカー「 モーリスカー 」に乗車しましょう 料金割引のシニア乗車券でしたよぉ
藻岩山マスコットキャラクター“もーりす”の呼称は 藻岩山の森の奥深くにちょっと変わったエゾリスがいたのだそうな 『も』と鳴くので“もーリス”と呼ばれるようになったそうな
山頂からは札幌の街並みや日本海石狩湾そして増毛連山に至る大パノラマが楽しめます
夜景は“北海道三大夜景”のひとつと言われております
他の二つは函館山と昨日悪天候のため予定をスルーした小樽の天狗山です
そして札幌市は「夜景サミット2015 in 神戸」に於いて長崎・神戸とともに日本新三大夜景に認定されたのだそうです
そしてまた 夜景観光コンベンション・ビューローの日本の名月を観光資源にと日本百名月プロジェクトがスタートし 第1回認定の14か所のひとつが“藻岩山から望む月”なのだそうです

昼食はやはり蕎麦ですよぉ
◎松の実
市内にある蕎麦屋です 鴨せいろうをいただきました

ホテルに預けてあった荷物をピックアップして帰路に向かいましょう
H氏と一緒に新千歳空港行きのJRに乗り込みました
札幌 13:20 快速エアポート132号 ~ 新千歳空港 13:57

JAL3406便 B737
札幌 15:05 ~ 広島 17:05
出発が遅れましたがまずまずのフライトでした

小さな旅物語の終章として:
“北海道の三大酒精を巡る旅―蕎麦&和食を添えて”の旅は束の間だったのかも知れないが今迄にない夢物語であった
好物の蕎麦を賞味して 札幌の地酒にほど良く酩酊(めいてい)し 現状逃避したことで得た新しい世界を観ることができた時間に感謝です
旅と言うものを大別すると まずはtrip そしてtour その次にtravel 更にはjourneyだろうか
Tripは 簡単な或いはちょっとした と言う意味からきているようです 
所謂小旅行といったところでしょうか
Tourは 観光或いは買い物などの主として団体による海外の周遊旅行ですな 
所謂ヨーロッパパッケージツアーなど
Travelは 語源からは苦労して旅をすると言うことになりましょうか 
所謂長距離旅行を独りですることなど 
或いは東海道膝栗毛のようにヤジさんキタさん道中など
Journeyは は長が~い長が~い旅行旅のことでしょうか
Doris Day が唄った懐かしい「A Sentimental Journey」の和訳では
  感傷的な旅に出よう
  心の安らぎを求めて
  感傷的な旅に出よう
  古い記憶を想い出すために

君 旅はいいものだなぁ!
君には 人生の旅友がいますか!
Go to the good trip!

    

    

 


北海道の三大酒精を巡る旅 ~ そのⅡ

2016-10-03 05:50:43 | ゆるゆる旅日記

【第Ⅱ日目】9/23(金)

朝食はHOTELで 懐石御膳です
地元の食材が工夫されております ご飯(米)は七つ星だそうですが美味しいのでお代わりをしてしまいました
烏賊の塩辛が絶妙な味ですよ
昨夜は食べ過ぎた筈なのですが

 もう数年前になるのであろうか前職場の所謂福利厚生の慰安旅行で札幌周辺を観光したものでしたが その折に小樽にも立ち寄りました
小樽運河の周辺をブラブラ歩いて 堺町通りの小樽浪漫館 北一ヴェネツィア美術館 小樽オルゴール堂本館など定番のお土産ショップを覗いたことを想い出します
その折に『時間があったら余市へ行ってみたい』と思ったものでした
そこで 酒精巡りの第3弾は余市へ来ました JR小樽駅で乗り換えます 2両編成の電車でのんびり走ります
余市に着いたらとうとう小雨模様になってしまいました

■余市蒸留所
余市蒸留所は北海道余市郡余市町黒川町にあるニッカウヰスキーのウイスキー蒸留所です 正式な名称は「 ニッカウヰスキー株式会社北海道工場 」で敷地面積は13.2万㎡
1934年(昭和9年)のこと 寿屋( 現在のサントリー )を退社し大日本果汁を設立した竹鶴政孝は酒造を営んでいた但馬八十次から余市町を紹介してもらい創業の地とした
現在もシングルモルトウイスキー(主原料は大麦麦芽)を製造しているそうな
ここでも蒸留所ガイドツアーを申し込んであったのでガイドのお姉さんの案内で見学コースを順に ウイスキー博物館~蒸留棟~乾燥棟~粉砕・糖化棟~発酵棟~製樽棟~一号貯蔵棟~旧事務所~旧竹鶴邸~ニッカ会館 と傘をさしてゾロゾロと廻ります
そして最後は試飲ですよぉ
 海外でも人気を集めるジャパニーズウイスキー 近年は輸出量が伸びてきておりますがブランド力も高まり日本の蒸留所を訪れる外国人観光客が増えているそうです
平日に訪れたのですが英語や中国語そして韓国語が飛び交っておりました
スコットランドの人が来ていたかどうかは定かではありません

敷地内は広くたくさんの樹木が植えられているのですが ちょうどナナカマドの果実が赤く そして秋の訪れを知らせるように葉々の一部が色づき始めておりますなぁ
来週には大雪山の初冠雪の予報がでているそうです 
北国の短い秋の足音が聞えて来ております

もう何年も前になりますが知友の案内で広島県の竹原市を訪れたことがあるのですが 竹原市の街並み保存地区のほぼ中央に位置して竹鶴政孝の生家(小笹屋 竹鶴酒造)があります
しかしまぁ広島の田舎町から北海道のこの地までよく来ましたナァ

“ 余市 ”を語る時に すぐ思うのが“ マッサン ”ですなぁ
「 マッサン 」はNHK大阪放送局の製作で2014年9月29日から2015年3月28日まで放送された連続テレビ小説第91シリーズのTVドラマです
ヒロインにはシャーロット・ケイト・フォックスが外国人として初めて起用されたことでも話題になったものでした
大正時代 ウイスキー造りに情熱を燃やす造り酒屋の跡取り息子が 単身スコットランドに渡る そこで出会ったスコットランド人の女性と彼は半ば駆け落ちの状態で国際結婚するところからこの物語が始まった ヒロインは日本とスコットランドの違いに戸惑いつつも異なる文化を学びながら成長していく 本作のモデルとなる人物はニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝とその妻リタ(ジェーシー・ロベルタ・カウン)で タイトルの「 マッサン 」はリタが政孝のことをこう呼んだことに因んでいる
舞台地は大阪の住吉・山崎そして北海道の余市と広島県の竹原やスコットランドのグラスゴーである

TVドラマの影響でしょうか 竹鶴政孝とリタの銅像が竹原市の街並み保存地区にある憧憬の広場に完成して竹鶴政孝生誕120年となる2015年に披露されたそうな

小樽まで戻り昼食です
◎に志づ可
漁港の街ですから ここではお寿司をいただきました

■鰊御殿
歴史的な興味からでしょうか ニシン漁と鰊御殿は是非行ってみたいところでしたなぁ
鰊御殿は明治から昭和初期にかけて北海道の日本海沿岸のニシン漁で隆盛を極め財を成した網本たちが競って造った木造建築で 網本の居宅兼漁業施設でありそして番屋のことです
殆どの建築物は現在解体されており 望楼を備えているところも少数なのだそうです
公開されている鰊御殿の最大級なのは 小樽市鰊御殿で当時の様子を伺い知ることができるようです

そこで今回は 「 にしん御殿 小樽 貴賓館(旧青山別邸) 」へ
貴賓館の敷地内に旧青山別邸があります
青山家は明治・大正を通じ鰊漁で巨万の富を築き上げたそうな
その三代目娘の政恵が十七歳の時に山形県酒田市にあった本間邸に魅せられ大正6年から6年半の歳月をかけて建てた別荘が旧青山邸なのです
財をなしたと言うよりも贅を尽くした金に糸目をつけずに建てられた豪邸でしょうか

「 石狩挽歌 」の記念石碑となかにし礼の直筆の歌碑があります
1975年(昭和50年)北原ミレイが唄って結構ヒットしましたか

ここではお土産に「にしん蕎麦」と「にしんの昆布巻き」を買いました

■天狗山
小樽の街の眺望を楽しむ予定でしたが 生憎の空模様で視界が悪くスルーでした
「鼻なで天狗」の鼻をなでることができませんでした

札幌に戻ります 
今宵の宴はかってH氏と同行したまぁいわばH氏の馴染みの店です
◎いそ田
 札幌すすき野のど真ん中にある割烹です
お椀のマツタケは初物です
酒肴に白子が珍しい 
ついつい酒量オーバーでした やや足元がフゥ~ラフゥ~ラしつつも見送りに出てくれた「いそ田」の大将に手を振りましょう

今宵の宿は昨日と同じ「JRタワーホテル日航札幌」で 2連泊です

    

   

    

 


北海道の三大酒精を巡る旅 ~ そのⅠ

2016-10-02 06:53:07 | ゆるゆる旅日記

【第Ⅰ日目】9/22(木)

小雨模様の朝
空港でトーストセットの朝食です

ANA4815便 B737
広島 08:45 ~ 札幌 10:40
  台風16号の予報に翻弄されておりましたが 『 天は我に味方せり! 』
台風直撃が危惧されていただけに気持は晴ればれのフライトですなぁ
千歳に着いたら雨もあがりました

新千歳空港 11:15 快速エアポート114号 ~ 札幌 11:52 
JR札幌駅まで迎えにきてくれた今回の旅友のH氏と合流です

今回の宿である「 JRタワーホテル日航札幌 」に荷物を預けましょう
このホテルはJR札幌駅に隣接しているので便利なのです
早速 腹ごしらえと言うことでかって訪れた蕎麦屋まで直行です

◎さくら庵
 札幌市中央区南5条西24 円山公園の近くにあります
丸山地区にはお洒落な店がありますなぁ 時間に余裕があったら散策してみたいものです
このさくら庵は 前回と言っても大分前になりますがH氏のお勧めで来たことがありますが“ 鴨せいろう ”が美味しかったことを覚えております
蕎麦は更科系でしょうか 繊細な味でしょう 器も綺麗です 接遇マナーもよろしい
エビスビールで乾杯し 勿論“ 鴨せいろう ”です
旅のopeningは満足ですなぁ

きょうは酒精巡りです 第1弾は和酒です
■千歳鶴 酒ミュージアム
明治5年 石川県能登から来道した創業者柴田與次右衛門は 創成川のほとりで造り酒屋「 柴田酒造店 」を開店します
「 千歳鶴 」が創業以来使い続けている水 それは札幌南部に連なる緑豊かな山々が水源の豊平川の伏流水である
伏流水とは 地中を流れるもうひとつの川 つまりその河川の水は地中に浸み込み100年~ 200年或いは永遠時のなかで ゆっくりと下流に そして水は岩盤層を通り抜け濾過されながら地中のミネラル分を吸収していくのです
過去からの贈り物なのでしょう ドラマですなぁ
今でも地下150mから自然の恵みを汲み上げているそうです
試飲カウンターで 大吟醸の吉翔や瑞翔をいただきたいところですが 酒造りに最適であるとされる中硬水の清冽さを感じてみたいということで仕込み水によるコーヒーをいただきました 

酒精巡りの第2弾はビールです なんと言っても北海道のサッポロビールです
■サッポロファクトリー
主なテナントは
1条館 2条館 3条館 西館 レンガ館 フロンティア館
ショッピングモールを中心とした大型複合施設なのです
当地はサッポロビールのルーツである所謂「 開拓使ビール 」の醸造生産を行う
「 開拓使麦酒醸造所 」が1876年に北海道開拓使によって興された地である
当時の黒いエントツがシンボルとして残っております

■サッポロビール博物館
サッポロガーデンパーク内にある博物館は 日本で唯一のビール博物館であり北海道遺産のひとつにも指定されております 赤レンガ造りの3階建です
エレベーターで3階へあがった後1階ずつ順に見学できます
プレミアミツアーの予約申し込みをしてありましたのでツアーガイドのお姉さんの説明を聴きながら 開拓使麦酒醸造所の誕生からサッポロビール株式会社に至るまでの歴史や第二次世界大戦前のビール瓶などの展示を見て廻ります
ちょうどこの日は サッポロビール開業140周年ということでプレミアムツアー無料開放DAY!で見学料は無料になりました
ポスターも展示してあります 三船敏朗の『 男は黙ってサッポロビール! 』などは懐かしいですなぁ
森繁久弥 司葉子 淡島千景もありました 東宝の社長シリーズや駅前シリーズを思い出させますなぁ オジサンはついつい郷愁に浸ってしまいました(ワシのことです)
また3階~2階にかけてサッポロビール札幌工場でビールの仕込み時に麦汁を煮立たせる際に実際に使用されていたウォルトバンと呼ばれる巨大な煮沸釜が展示されていたのは圧巻です 全高は10mに及ぶそうです
見学ツアーの最後はサッポロビール黒ラベルを一杯のみ(!)試飲 1杯のみですよ
博物館のそとには 1876年(明治8年)に開拓使麦酒醸造所が設立された際に建物前に積み上げられた樽が復元されておりました
白いペンキ文字で「 麦とホップを製すればビイルとゆふ酒になる 」と書かれているのがわかりました

今宵の宿は
「 JRタワーホテル日航札幌 」
このホテルはかって家人と旅行したときに宿泊したのですが残念ながらあまり覚えていないことに愕然とする 記憶の衰えは恐ろしいものです!
暫時休憩して今宵の宴に向かいましょう

◎しのや
すすき野にあるH氏が馴染みの創作日本料理の店です
イカの沖漬けは中々のものでした
クジラ肉の刺身やラム肉のシャブシャブは珍しく初体験です
食べ過ぎでしたが美味しくいただきました

     

    

              


北海道の三大酒精を巡る旅 ~ 序章として

2016-10-01 13:42:34 | ゆるゆる旅日記

北海道の三大酒精を巡る旅
~ 蕎麦&和食を添えて


序 章  として :

これまでH氏とは北海道~本州~四国~九州と随分いろいろなところを訪れた
多くの感動をもらったものである
ただそれは多くは学会出張に付随したものであり些か緊張をも伴うものであったことは否めない
今回の北の大地への短い旅行はH氏と心おきなく楽しめたものです
本稿では事前にスケジュールを提示してくれたH氏の詳細な且つ丁寧なguideがついたプランを転載して 旅行印象記の序章とします
Have a fun trip!


【 第1日目 】 9/22(木) 

 広島空港(08:45)??(ANA 4815)??(10:40)新千歳空港

 新千歳空港(11:30) (快速エアポート) (12:07)札幌

 ◎ 昼食
さくら庵
011-533-0789 南5条西24-1-34 11:00?15:00 (水定休)

  ★千歳鶴ミュージアム 南3条東5丁目1番地 10:00?18:00
  《 Mr.Hさんからの information です 》
       「千歳鶴」は札幌唯一の地酒
   「千歳鶴」を造る日本清酒株式会社の前身は柴田酒造店で1872年(明治5年)に札幌で初めて
酒造りを営んだ酒蔵
       テーマ館は和風モダンの外観に味噌醤油蔵の古材を利用した天井梁など落ち着いた趣を演出する
   札幌の街中に工場があるのは地下150 mから汲み上げる豊平川の伏流水による
   工場隣接の館内では自慢の水をそのまま味わい千歳鶴の歴史資料の展示を楽しめる
 *仕込み水(試飲可)、展示コーナー、直売店コーナー、試飲カウンター 
                                                                                        
  ★サッポロファクトリー見学館 北2条東4丁目 10:00?22:00
      《 Hさんからの information です 》
    ☆サッポロファクトリーは開拓使にはじまる日本のビール産業の発祥の地
   その地に123年目ぶりに誕生した小さなブルーワリー、札幌開拓使麦酒醸造所
          昔から「ビール工場のシンボル」として親しまれ、「サッポロファクトリー」のランドマーク
である黒い大きな煙突とともに大正時代につくられたレンガの建物がある
   内部には実際にビールをつくっている仕込み釜などの醸造設備のほか、ビール醸造についての
パネル、麦酒醸造所誕生の物語を秘めた貴重な写真資料などを展示
                                                                                                                    
  ★サッポロビール博物館 東区北7条東9丁目1-1 11:30~20:00 
   ☆1888年(明治20年)札幌製糖株式会社が創立され、甜菜糖の工場として1890年(明治22年)に建設された これが現在も博物館・ビール園として機能している建物
   
  ☆大迫力の6Kワイドシアターやブランドコミュニケーターの分かりやすい説明を通して、
サッポロビールの誕生から近代日本ビール産業を牽引した「大日本麦酒」時代そして現在までを案内?
         最後はプレミアムツアー参加者しか味わえない創業当時の味を復元した「復刻札幌製麦酒」と
サッポロビールの代表商品「黒ラベル」を試飲
   *見学 1F受付 → 3F ウエイティングラウンジ → 3F プレミアムシアター →
2Fサッポロギャラリー → 1Fスターホール(テイスティング)
    
  ホテル日航札幌(18:20)

  ◎ 夕食  
しのや(創作日本料理) 
011-512-1363 南6条西4プラザ64ビル3F 18:00~23:00
              日曜日定休 20席 (全席喫煙可)

【 第2日目 】 9/23(金) 

  札幌(08:43) (普通) (09:28)小樽(09:38) (普通) (09:59)余市

  JR余市駅?蒸留所(徒歩ca 5 min)

★ニッカ余市蒸留所 余市郡余市町黒川町7-6 見学無料
                                                         0135-32-3131  09:00?17:00
               *蒸留所正門(受付) ☆ガイド付見学待合所(正門入った左手)

  ☆見学コース:余市蒸留所正門→ガイド付き見学待合所→ウイスキー博物館→蒸留棟→乾燥棟→ 粉砕・糖化棟
   →発酵棟→製樽棟→一号貯蔵庫→旧事務所→旧竹鶴邸→ニッカ会館→ディスティラリーショップノースランド
  《 Mr.Hさんからの information です 》
  余市蒸留所は昭和9年(1934)に創業者・竹鶴政孝氏により開設され敷地面積は13万2000平方メートルと広大
   この中ではシングルモルトウイスキー「竹鶴」「余市」をはじめとしたニッカ製品が醸造されている
                    見学者は自由に敷地内へ立ち入ることができ、歴史ある建物を見たり、ガイド付きの無料見学に
参加したり、試飲を楽しんだり出来る? 
   ニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝氏は明治27年(1894)広島県の造り酒屋に生まれた
              長じて家業を継ぐべく大阪で日本酒醸造を学ぶうちに洋酒への興味が高まり、
当時の大手「摂津酒造」へ入社、                  
大正7年(1918)にはウイスキーづくりの本場・スコットランドへと渡った
            現地では研修先がなかなか見つからず苦難の日々を送る
そんな中で生涯の伴侶・リタ夫人と出会い、醸造技術を修得後彼女を伴って日本へ帰国した
      寿屋(現・サントリー)山崎蒸留所の初代工場長の職を経て水や気候などの条件が整う余市に「大日本果汁株式会社」を設立したのは昭和9年(1934)
仕込んだ原酒が熟成するまでの間余市特産のリンゴを使ったジュースの製造で経営を維持する
ちなみに「ニッカ」の名はこの時の社名から「日」「果」を組み合わせたもの
     念願の第1号ウイスキーは、昭和15年(1940)10月に完成した 

 ☆休憩時間(11:40 12:15) ニッカ会館(レストラン樽) ディスティラリーショップ
      
  蒸留所 (徒歩ca 5 min)  JR余市駅

  余市(12:31) (普通) (12:55)小樽
                                                                                 
◎ 昼食
に志づ可
 0134-34-2838 小樽市高嶋4-9-14 11:30~20:00 (定休火)
                   ☆華遊膳 2,900円 楽味 4,800円 *来店後の注文も可能(楽味がお薦め)
創業33年。 ?年齢層が変わるに伴い、メニューも随時変更を加えている  
    昼夜とも鮨や季節のコース仕立ての料理、素材を活かした一品料理など多彩を提供 
                                                           

★ 小樽貴賓館(にしん御殿)
小樽市祝津3-63? 0134-24-0024 9:00?17:00
                                        旧青山別邸入館料 1,080円
《Mr. Hさんからの information です 》
   青山家は明治・大正を通じ鰊漁で巨万の富を築き上げた。?その三代目娘、政恵が十七歳の時、山形県酒田市にある本間邸に魅せられ大正六年から六年半余りの歳月をかけ建てた別荘が旧青山別邸
 平成22年国より登録有形文化財に指定。?約1500坪の敷地内に木造2階建てで建坪は190坪
家屋の中は6畳~15畳の部屋が18室、それぞれに趣が異なり金に糸目をつけず建てられた豪邸

★ 天狗山
《 Mr.Hさんからの information です 》
    山麓から山頂までは約4分でつなぐ 30人乗りのロープウエイが運行。
   眼下には箱庭のように市街が開け、小樽港や石狩湾、晴れた日は遠く 暑寒別連峰や積丹半島が
一望できる絶好のビューポイント
また宝石を散りばめたような美しい夜景は 「北海道三大夜景」と言われる
    鼻なで天狗なるものがある                             
 
 小樽(17:30) (快速エアポート) (18:02)札幌

◎ 夕食 
いそ田 
南四条西3-2-6 LC16番館 1F 011-511-3800 18:00~翌3:00 全面喫煙可

【 第3日目 】 9/24(土)

 ★藻岩山
・天気良好の場合 (*不良の場合藻岩山は中止)
                                                            
 ロープウェイ+もーりすカー(10:30?22:00)15分間隔 乗車時間ca5分+ca2分
   *料金 往復 1,700円 (1,360円 65歳以上の割引料金 要証明するもの)
                                                            
 ロープウェイ山麓駅 (10:30) (山頂駅経由) (10:40)展望台 ☆散策時間ca 20 min

◎ 昼食 
松の実
 南一条西7-16-2 岩倉ビル011-252-6615
                  ランチ11:30?15:00 分煙 定休 日曜・祝日
                  
        ☆料亭のような趣を持つお蕎麦屋  ☆鴨せいろあり

 札幌 (13:20 ) (快速エアポート) (13:57)新千歳空港

 新千歳空港(15:05)~(JAL3406)~(17:05)広島


奥能登ぶらり旅 ~そのⅢ -追想ー

2016-07-08 06:06:27 | ゆるゆる旅日記

奥能登ぶらり旅2日間 ~ そのⅢ ― 追想として

思いつくままに
能登半島を周遊したことで ツアーコンダクターの話や見聞した記憶に残ったことなど

能登半島の能登の語源は種々あるようですが アイヌ語の「ノッツ」 = あご に由来していると言う説が多いようです
あるいは垂仁天皇の時代に 珠洲岬に天竺の仙人が住んでいて ある時天皇の皇子が言葉を発せないのを治して欲しいと頼まれ 石動山に向かい仙法を用いてこれを治すと「この世ですべきことは終わった」と天に登って行った とか
「能(よ)く(天に)登る」所 = 「能登」になった という説もあると言う これは夢がありますなぁ

古代の能登は日本の表玄関であったそうです
日本海を仲立ちに 能登と対岸の東アジアの新羅 高句麗 渤海とは長い交流の歴史があったそうな
ことに渤海との交流は来国35回 遣使14回にも及んでいるとされる 知識や技術 信仰などは人とともに大陸から能登に渡来したのでしょうか
世界逆さ地図で能登半島と朝鮮半島の距離感を見ると 確かにむべなるかなと思われますなぁ
能登半島には大陸系の神々の名前を冠した神社がいくつかあるのです 
七尾の久麻加夫都阿良加志比古神社(くまかぶとあらかしひこ)の社名や祭礼であるお熊甲祭りなどは そのことを表しているのかも知れない
猿田彦などはその説がもっともであると言えなくもない

輪島市の豪農と言われた家に残る文書や調査によると 百姓身分ではあったが農業の他に製塩業や廻船業など幅広い事業に取り組んでいた豪農であったらしい
とくに北海道の松前で昆布を買い付け京都や大阪まで運んでいたとされている
江戸時代の能登というと 都から遠く離れた辺境の半島であり田畑の少ない貧しい地域であったでしょうが北前船の寄港地として栄えたであろう海上交易の拠点であったのかも知れないのです

能登金剛で遊覧船に乗って巌門の周辺をぐるりと廻るのであるが 荒波で落ち着いてガイドのアナウンスがよく聴えません
私は船の揺れにはからきし弱いのですなぁ あぁはやく戻りたい!
言われてみれば旧福浦灯台が小さく見えます
もっとも言われなければ見落とすような可愛い大きさです
羽昨郡志賀町に在る日本最古の西洋式木造灯台「旧福浦灯台」なのだそうです
高さは約5mで内部は3層になっているそうです
起源は古く1608年(慶長13年)に夜間航行する船の安全のため篝火(かがりび)を焚いたのが始まりであるとされている

この地方の名産のひとつにノドグロ(喉黒)があります
アカムツ(赤?)とも称されており水深100~200mに生息 砂底を住居にしているそうな
近年は高級魚として人気があり とくに脂がのっていることから「白身のトロ」と言われているのです
確かにHOTELの夕食のノドグロのお寿司は美味なものであった 鮪のトロに勝ると思う
北海道や東北地方では「きんき」と言う紅い魚が脂のある高級魚として有名なのだそうです
東の横綱の「きんき」そして西の横綱「ノドグロ」でしょうか
もっとも私が幼少の秋田在住のころは「きんき」は決して高級魚ではなくて日常の家庭に並んだものでしたがね
現在ブームと言うことで 銀座三原橋近くに「のどぐろ専門 銀座 中俣」“ノドグロ尽くし”の料理店があるそうです
造りに始まって焼き物 揚げ物 飯に至るまでオンリーノドグロで攻めるのだとか
いつの日か行ってみたいものです メモをしておきましょう
そう言えばお土産にノドグロの一夜干しを買った輪島朝市の屋台と言うか露店の“麗子さんのお店”のおばちゃんはどうしているんでしょうか ずいぶんサービスしてくれましたが

いしる鍋は大きめのホタテ貝の殻に具をのせて魚醤“いしる”で味付けをしたものなのだが 能登地方でも奥能登に特有なものであるらしい
私には臭いがきつ過ぎて箸が進みませんでしたなぁ
魚醤と言えば私が幼少の秋田在住の頃 しょっつる鍋が冬場の鍋料理の定番のひとつでした 魚醤で味付けをしたものです
ちょうど寒風の荒波にのって男鹿半島沖に産卵のために卵をいっぱい抱えた鰰(はたはた)の大群が押し寄せしょっつる鍋に供されたものです その隠し味となったのが魚醤のしょっつるでした
やはり私はあまり箸が進みませんでしたが
それに比して同じ時期には新米の収穫があったわけで きりたんぽ鍋が冬場の食卓によく出てきました 比内鳥と舞茸(当時は天然ものしかありませんでしたよ)の出汁がよく効いて私は好きでしたなぁ
家庭料理でしたが今ではどうでしょうか

ところで君は「旅の味わい」とは何だと思いますか
たくさんの名所旧跡や自然美を観て新たな知識を得ることも魅力ではあるが 私が海外旅行を好きな理由のひとつが 多少なりとも時差と気候の変化があるということです
そして言語 習慣が異なることです
目的地の空港に降りた時 異次元空間を超えて非日常の物語が始まるであろうトキメキがたまらないのですなぁ
ただし疲れますがね!

     
                  気多神社「入らずの森」                                    見附島「幸せの鐘」

     


奥能登ぶらり旅2日間 ~ そのⅡ

2016-07-02 15:20:09 | ゆるゆる旅日記

《 6月某日 》
奥能登ぶらり旅の2日目 今日は輪島朝市の散策からスタートです

■輪島朝市
“輪島”と言えば2015年上半期にNHK総合TVで放送された朝ドラ『 まれ 』は
輪島市と隣接珠洲市がするロケ地であったことが記憶に新しい
能登地方に家族と移住し育ったヒロイン津村希(土屋太鳳)がパティシェを目指して成長していく物語でした
セットの一部が残されており観光客が訪れているそうです
『 まれ 』の記念館を覘いてみましょう
そして“輪島”と言えば輪島朝市が知られております
千葉県の勝浦朝市 岐阜県の高山朝市と並ぶ日本三大朝市のひとつに数えられるそうな
平安時代から続く朝市で神社の例祭日などに生産物を持ち寄って物々交換しあっていたのが始まりだといわれております
朝市通りと呼ばれる約360mの商店街で毎朝行われていて約200以上の露店がならんでおります
数ある露店の一軒(?)の‘麗子さんの店’で“のどくろ”の一夜干しを買い求めました クール宅急便で明日には届くでしょう

♪♪♪ おとのみち ♪♪♪
 七尾市と穴水町にまたがる別所岳SAから輪島方面へ向かう腰の原ICの間の1.2Kmでは制限速度の時速70Kmで走行すると1分間余り NHK朝ドラ「まれ」のオープニングテーマ曲『 希 空~まれぞら~ 』が聴こえてくるのでした
この“おとのみち”は 路面に細かい溝を平行に刻み 車のタイヤとの摩擦で音を発生させる仕組みなのだ 一定の速度で走ると音楽が流れるように聴こえるのだ 
洒落た制限速度の順守の呼びかけですなぁ

■禄剛崎 ■のろし灯台
禄剛崎(ろっこうさき)は能登半島の最先端の珠洲市狼煙町に位置しており日本海に面する能登半島さいはての岬です
古くから日本海航路の要所であり航路を照らすのろしが古くから上げられていたそうです
珠洲という地名は“すすみ(古訓でのろしのこと)”に因んでいるともいわれているとか
能登半島の外浦と内浦の接点で双方にまたがっていることから朝日と夕日が同じ場所で見られることでも知られております
見渡す限り遮るものが何もない ということでしょう
 せっかく能登半島の先端のさいはての岬までたどり着いたのに 昨日の巌門観光で足腰が未だヨレヨレしているため灯台までの1.5Kmの坂道登坂は途中でリタイァー(笑)!

■珠洲市
珠洲市(すずし)は 石川県の北東部 能登半島の先端に位置している
“スズ”の地名は:
「須須神社社伝縁起 第一」に高倉宮・金分宮の2社からなることが出ており高倉宮主神のニニギノミコトが来臨した折に鈴をもってこの地を鎮める とあるそうです
鈴の万葉仮名が須須・須受でその佳名が珠洲で スズの地名はそこからとったもの
金分宮の主神が美穂須須見命(ミ・ホ・スス・ミ・ノ・ミコト)で稲穂で稲穂の豊かな実りを象徴している 豊かな稲穂を振って音をたてる様子が鈴である
大伴家持が天平21年に都の妻に贈る為の真珠を願う歌を詠むが 「珠洲の海人の沖つに渡りて ~ 」とあり 半島先端部の広い範囲が珠洲(真珠のような洲)と意識していたとか

昼食は レストラン浜中 で“いしる鍋”である
■いしる
“いしる”とは能登半島北部で古くから作られているイワシやイカの内臓や頭 骨を塩漬けにして発酵させた魚醤油のことです
“いしる”の呼称は「いを(魚)じる(汁)」の転訛だとされる
日本の魚醤には秋田名物の“しょっつる” 新潟の“しょっからいわし” 香川では“いかなご醤油”などがありますなぁ
東南アジアではタイのナンプラーなど


■見附島
見附島(みつけじま)は珠洲市(すずし)に位置している
見附島という島名は 空海(弘法大師)が佐渡島からこの地方に渡った際に最初に見つけた島であることに由来していると言われる
また島の形状が軍艦に似ていることから軍艦島とも呼ばれているのです
見附島から昇る朝日は絶景だとか
浜辺には縁結びの鐘があり その名も「えんむすびーち」と呼ばれているとか
それで見附島と呼称するわけではないのですが 縁結びの鐘を鳴らして予定していた観光が終わります

BUSは能登里山海道/能越道を走り JR新高岡駅へ
新高田駅から北陸新幹線つるぎ号で金沢駅へ
ひと駅ですのでわずか13分間のいわば北陸新幹線の発体験です
往路と同じようにサンダーバードと山陽新幹線を乗り継いで深夜に帰還しました