義父が満90歳の誕生日を迎えた
卒寿である旧字体の卆は縦に読むと九十になることから卒寿と云われている
長寿のお祝いは本来は数え年で表すのだがまぁ90歳にもなるとそのへんはなんにしてもお目出度いと言うことでお祝いの会を持ちましょうということになった
舞台は広島から東京である
誕生日のその日が大相撲初場所の初日であることから大相撲観戦をプレゼントなのです
どうにか升席がとれたのだ
生(なま)の大相撲をみるのは初めてであるが両国国技館に入るのも初めてなので大相撲ファンならずとも興味津々でした
中入り後の後半戦から見たのですが取り組みは実にリズミカルに進行するように工夫されていてあまり飽きることがなかった
途中から満員御礼の垂れ幕が降りてきましたが不祥事続きで人気に陰りが出てきているのだがやはり初日は賑わいがあるのだろう
伊勢の里が勝ちました琴奨菊はいまひとつ元気がないのか
がんばれニッポン!
打ち出しの太鼓の音を背に近くのホテルで小宴です
久々にバースディケーキをいただきました
翌日はTOKYO SKY TREEの近くまで行って見上げて来ましたもう少しで完成です
最高高さが634mで自立式の電波塔としては世界一の高さになり全建造物でもアラブ首長国連邦のドバイに在るブルジュ・ハリフィ(828m)に次ぐ世界第2位の高さなのだとされる
5月のオープンは予約がいっぱいなのです
東武伊勢崎線業平橋駅は「とうきょうスカイツリー駅」に変更されるのです
あ、「神谷バー」がまだあります創業者の神谷伝兵衛さんが考案した“電気ブラン”を味わったことがありましたブランデー・ジン・ワイン・キュラソーそして薬草が配合されたもので材料の詳細や配合の割合は今でも秘密なのだとかおよそ100年の歳月が流れているのです度数は30度若かったから飲めたのでしょう
浅草は金龍山浅草寺でお参りをしましょう浅草観音あるいは浅草の観音様の通称で本尊は聖観音菩薩で秘仏なのです
そう言えば家人とほおずき市や歳の市の羽子板市に遊んだことを思い出しました
今日は祝日で成人式なのですそのせいか仲見世通りは大混雑です
せっかく来たのですから「並木の藪蕎麦」でお昼にしましょう
この店はいつもながらの盛況で30分は待ちましたでしょうか
「ここのソバを食べずして江戸(東京)のソバを語るなかれ」とまぁなにかの書物に書かれておりましたが“江戸前ソバ屋の原点”だけあってもりそばのソバ汁の濃厚さは懐かしく思わずウ~ムと
ところで藪蕎麦の発祥地は“団子坂蔦屋(つたや)”とされその周囲に竹藪が多かったので「藪」と通称されるようになったそうである
藪蕎麦の御三家の特徴は
<かんだ藪蕎麦>注文すると大きな声で注文の口上を言ってくれるのが心地よい響きである元気をもらうようで好きですなぁ
<池之端藪蕎麦>上野広小路から入った鈴本演芸場の近くで下町の雰囲気か環境はあまりよろしくないのですよ
そしてこの<並木藪蕎麦>きりりと辛いつけ汁は懐かしささえ感じたものでした
平日の昼下がりに熱燗でも頼んでゆっくり楽しみたいところですがまぁ叶わぬ夢物語かなぁ
帰路は偶然なのですが最近就航したばかりのボーイング「787」型機でした
義父は喜んでくれたかしら ワシには懐かしい想い出の“江戸前”でしたが~!