夕顔の花が好きなのです。
夕方ポッと白く清楚に咲く夕顔の花は儚げで。
私の写真では、
花びらの質感がわからないのですが、
透き通った白さがことのほか好き。
花の想い出は、
たいてい人と重なるのですが、
夕顔は干瓢やお味噌汁の実など、
食べ物と重なるのです(笑)
それでは味気ないので、
久久に『源氏物語』「夕顔」の段を読んでみました。
物語の中の「夕顔」は儚げと言えば儚げです。
『源氏物語』は別記事にすることにして、
以前から知っていた、
中河与一の『天の夕顔』も読んでみました。
純愛だと言われる物語ですが、
私には何だか重くてネットリしていて、
人妻さんは夕顔の花の、
清楚なイメージとは思えなかったのです。
7歳年上の人妻は、
淋しさゆえに、
若い青年を20数年も(45歳まで)、
弄んだような感じにも思えました。
『源氏物語』の夕顔を呪い殺す六条御息所も、
7歳年上ですね。
でもね、
私の知り合いで7歳年上女房の方、
とてもいい奥様ですよ♡
自分の一生を棒にふったという青年も、
恋に生きたという満足感はあったようですが、
人妻を神格化しすぎたかな。
でも、
この本は海外でも読まれ、
ストイックな恋愛として讃えられてるようです。
でも私は、
もっと爽やかな「夕顔の花」に繋がる、
想い出があるといいな、
と思ったのです。
それだけ純な「夕顔」の花ですもの。