一週間は早いですね。
(宝島社のガイドブック)
毎週書くつもりはないのですが、
°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖° 第10回「光る君へ」°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
道長の異母兄の藤原道綱(上地雄輔さん)は、
お母さんが『蜻蛉日記(かげろうにっき)』で有名ですね。
作者は、
「道綱母」と教わりましたもの。
ドラマでは藤原寧子(ふじわらのやすこ)と、
名付けられてはいますけど。
この『蜻蛉日記』は、
貴族たちに?
公開するために書かれたものだそうで、
ドラマの中でも、
まひろ(紫式部)が感想を言ってましたね。
何だか失礼な感想だと思いましたが、
浮気性な夫(道長の父)のことと、
息子道綱のことが書かれているようです。
『更級日記(さらしなにっき)』を書いた、
菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)は、
道綱の母の姪になるのかな?
こちらは13歳から40年間の記録です。
まひろ(紫式部)の袿が、
黄色から橙色に変わってましたが、
また裏地は紫色でした。
どこかに紫を入れていくようですね。
この時のまひろは17歳くらいで、
道長は21歳。
道長は和歌で、
まひろへの思いを伝えるのに対して、
まひろの返事は漢詩でした。
2人は想い人同士ですが、
まひろは冷静で道長は感情優先。
まひろが先を見越して、
国のことも考えるのに対して、
道長は2人のだけの愛を貫こうとしているように、
描かれておりました。
まひろが感情を抑制して、
2人で都を出ても世の中は変わらない。
この国を変えるために、
道長さまは高貴な家に生まれてきたの。
私は都のあなたを見つめ続けます。
メロドラマのような、
満月の夜の逢引きでした。
廃邸の屋根から見える2人を照らす満月や、
まひろが眺める自宅の庭が、
いつもより美しい映像で撮られていました。
愛する道長と結ばれ、
幸せだけど悲しいという、
まひろの心を、
あらわしているかのような感じでした。
描写技術が上手いですね。
まひろと道長の逢瀬は創作でしょうが、
花山天皇(かざんてんのう)の出家は(寛和の変)、
事の次第が『大鏡』に記されているようです。
なお最後のナレーションで、
御詠歌(ごえいか)のことに触れてました。
御詠歌というのは、
巡礼者が仏や、
霊場をたたえて歌う歌のことだそうです。
西国札所の場合は、
花山法皇が札所を巡拝なされた折りに、
各霊場に一首ずつご奉納になられた和歌が、
起源であるとのこと。
初耳でした。
そして、
どうやら道長の日記(御堂関白記)や、
実資の日記(小右記)によると、
花山天皇は、
おかしな人ではなかったようですよ。
TVの描き方は、
いくら若かったとはいえ(18歳)、
花山天皇にお気の毒のような気もします。
なお漢字にルビをふっているのは、
このブログに、
日本語を読める外国の方も来てくださっているため、
特殊な読み方にはフリガナをと、
つけてます。
☆☆☆
今年も3・11がやってきました。
黙祷です。