風を紡いで

旅の記録と料理、暮らしの中で感じた事などを綴っています。自然の恵みに感謝しながら…。

プルーフ・オブ・マイ・ライフ

2006年02月09日 | アート(本 美術 映画 音楽etc)
感動しました!!「恋におちたシェイクスピア」のジョン・マッデン監督、主演女優グウィネス・パルトロウ、「羊たちの沈黙」のアンソニー・ポプキンス、若手演技派俳優ジェイク・ギレンホールの競演による「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」。舞台で絶賛されたグウィネスらによる初映画化だそうです。

人生につまずいたけれども、深い愛によって一歩を踏み出す、そんな再生物語が心に響きました。2006年アカデミー賞最有力と言われるのもうなずけます。

名優アンソニー演じる天才数学者の父の死で、悲嘆にくれるキャサリン(グウィネス)。精神に異常をきたした父の介護のため、大学を中退したキャサリンだったが…。残された膨大なノートの中から、世紀の数学の証明(プルーフ)が見つかり、父でなく自分が書いたと言うキャサリンを誰も信じてくれない。そんな中、彼女に想いを寄せる父の弟子、ハル(ジェイク)が、一度は疑問をもったものの彼女を信じ始め、それを証明しようと大学の仲間たちと奔走…。

どのような困難にもめげず、真理を求め、立ち向かう。人を愛すること、信頼することの素晴らしさ。そこから湧き出るエネルギー、その先には希望が…。まさに「生きることの証明」が展開されるのです。父の遺伝子(精神の病い)を受け継いでいるかもしれないと
の不安や、闇から抜け出せない苦悩など、心の襞をも感じさせる繊細なグウィネスの演技に打たれました。また、アンソニーの真に迫る表現力には驚嘆させられ、恋人役のジェイクも素敵でした。心地よい余韻が…残る映画です。

コメント (6)
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