「お母さん!X’マスツリー飾ろうよ」
二女が言った。
「どこに飾ろうか?」
私がそう答えると
「どこがいいかな~。お母さんはどこがいい?」
「玄関?それとも居間?」
「どこでもいいよ。やっぱり、居間?」
娘と意見が一致した。
ツリーは中2階の居間に置いてあった。
彼女はさっそくツリーの位置をダイニング側に決めて、動かした。
「ところで電飾はどこにしまったっけ?」
私はそう言いながら、1階の和室に向かった。
押入れからツリー用品の入ったダンボールを2つ出してきた。
「あれ?電飾がないよ!」
「電飾?色が変わるあれ?」
「うん、そうだよ。平たい細長い箱に入ってたはずだけど」
「あ~そうだね。確か2階の廊下に…大掃除で片付けてそのまま?」
「そうかも知れない」
「分かった。持ってくるね」
私はトントントンと2階にかけ上がって行った。
廊下と和室、娘たちの部屋に入り、心当たりを探した。
でも見つからない。どこにしまったんだろうか。
「2階にはないみたいよ!」
「じゃ~いいよ。あるので飾るから」
娘の言葉に、探すのを諦めた。
「でも、そのたくさんある小さな外灯が電飾の変わりになるんじゃない?」
私がそう言うと
「うん。これでもいいかも…」
シンプルで結構いいかも知れない。
なんだこんだで、飾り付けは娘がほとんどひとりですませてしまった。
今年はいつもとちょっと違う雰囲気のX’マスツリーになった。
あとは、クリスマスイブのデコレーションケーキ!
ふと、ユーミンの「恋人がサンタクロース」のメロディーが浮かんだ…
素敵なクリスマスになりますように~