風を紡いで

旅の記録と料理、暮らしの中で感じた事などを綴っています。自然の恵みに感謝しながら…。

ほんもの

2011年01月16日 | 暮らし
数年前の8月…
最後の日曜日は曇天でした。
気温が低く、夏とは思えない過ごしやすい一日でした。
次女とブランチのあと、ゆったりとおしゃべりタイム…です

いつしか戦争の話になりました。
私は戦後生まれなので、本当のところはよく分かりません。
でも、本や映画、新聞などから得た知識が多少はあります。
その中から少し話したのです。
政治や伝統の話にも触れました。

「お母さんが子どもの頃は、近所に桶屋があったんだよ。洗面器も木の桶でね。
今のプラスチック製は味気ないよね。どれもこれも同じなんだもんね。安いけど」
「ふ~ん。そうなんだ」
「日本人は伝統を簡単に捨てちゃう傾向があるんだよね。
本物と偽者の区別ができない若者がふえてくると大変…。
価値が分からなくなっちゃうもの。いいものは引き継がなきゃもったいないよね」

娘が言った。
「伝統を受け継ぐ人がいなくなると大変だね。
簡単に作られた物に囲まれていたら…空っぽになっちゃうよ」

空っぽになっちゃう?!
娘の言葉に、ドキリとしました。
彼女は、巧の技の素晴らしさに…思いを馳せているようでした。


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コメント (6)
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