風を紡いで

旅の記録と料理、暮らしの中で感じた事などを綴っています。自然の恵みに感謝しながら…。

あ、赤とんぼ!

2005年08月26日 | 自然(花 虫 樹etc)
数日前、仕事で移動している時のことです。ランチタイムをそうそうに切り上げて、里山に少し入ってみたのです。ほんの少し小道に分け入ると、行き止まりになりました。人や車は全然来ないし、スギ林の中は蝉しぐれがすごいのです。

しばらく、林の中で夏の季節を堪能していました。街中では、蝉しぐれは聞けませんから…。すると、目の前にトンボが一匹、姿をあらわしたのです。「もしかして赤とんぼ?」カメラに収めようと近づきました。数回、飛んでいきましたが、すぐ同じところに止まるのです。なかなか静止しない蝶と違って、撮りやすくて驚きました。アゲハチョウも飛んできたのですが、いつのまにかひらひらと姿を消してしまいました。

今、ユビキタス社会の到来、などと言われ始めていますが、情報社会がますます進むとどうなるのか不安になります。進歩と反比例するように、心が置き去りにされなければいいけれど、と思ってしまいます。潤いをなくした、ギスギスした心が増え、その疲れた心を癒す場所がどんどん消えようとしています。利便性を追求するあまり…人は大切なものを捨ててしまうのかもしれません。親子関係がもろくなり、人とのかかわりが苦手な子供が増え、彼らの心はどこへ飛ぶのでしょうか。

人間性回復のための試みもあちこちで始まっています。里山保全活動もそのなかの一つだと思います。自然から学ぶことは非常に多く、なにより心が喜び、癒されます。環境を守る事で、身近な里山が少しでも多く残るよう祈らずにはいられません。赤トンボを追いかけていて、自然の中で1日中駆け回っていた遠い昔を思い出しました。

すぐそこまで、秋が来ています。赤トンボが季節の変わり目を知らせてくれたようです。四季を味わう幸せをなくしたくないと痛感しました。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« カエルがひょっこり… | トップ | 我が家の白ユリ »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちわ♪ (ユウ)
2005-08-27 15:43:54
林業の衰退で、里山が荒れ放題なのを目にします。地主さんの好意で、山を借りて下草刈りをしたり、里山の観察や遊びをしたりして、活用しながら守っているNPO団体の存在は大きいですよね。もっと行政が動くべきだと思うのですが…。観光資源としてうまく残してくれたらと思います。



ナツアカネですね、ありがとうございます。

dreamさんはシオカラトンボを撮りましたか♪

私には、残念な事にその違いが分かりません(苦笑)。
返信する
こんにちわ (dream)
2005-08-27 12:02:49
千葉県でも東京に通勤圏としてある市は里山はあっても一つぐらいでしょう.それも保護されてやっと残っているくらいで、代が変ればそれものこるかどうか・・・・里山の維持には莫大な労力が必要だそうです。今もそうでしょうが、里山を持っているのは個人です.よほどの使命感や、篤志家でないかぎり、難しいです。誰でも便利な生活が良いですものね。個人的には、市が買い取ってでも是非残して欲しいです。幸い今の県知事や市長は理解があるようなので・・・



ナツアカネでしょうかね、よく撮れていますね.今年は撮ったのはシオカラだけです(-_-;)







返信する

コメントを投稿