前立がんで亡くなる人がよく報道されている。同じがんで頑張った闘病記録がよくHPで見ることができる。この病になって、大いに参考となった。自分も何か書き残した方がよいと思い、簡単に綴ることにした。今年初めにPSAの値が5に突入し、値の上昇度合いが気になるところとなった。この10数年前立腺痛で世話になっているJクリニックの元大学病院部長先生から生体検査を受けることも必要との説明があった。思案の末、6月末にロボット手術で有名な専門病院で1泊2日の生体検査をおこなった。検査日は飲み物も含めての絶食と前夜の食事制限もあり、しんどかった。朝入院手続きで、検査は夕方近い午後だった。検査のための麻酔は病院によって違うらしいが、下半身麻酔をしたので、痛みは感じなかった。翌朝までは点滴のみの絶食は長かった。腰痛が始まった朝に尿管も外され、ベッドに縛られていたのが解放され、ほっとして帰宅した。病院で事前に説明があったように翌日から血便と血尿が一週間ほど続き、前立腺に軽い痛みがしばしあった(検査採取の数が多かったようだ)。
7月中旬初めに検査結果が判明したので、病院の説明を受けた。良い顔と悪い顔のガンが採取16のうち各一つあり、グリソンスコアーが3+4で7の初期がん(Bクラス)だった。2つのガンはいずれも前立腺の中心にあり、ガンは内部に留まっていると思われるとのことだった。覚悟はあったものの、医学進歩があっても、ガンと言われると生死の不安が頭によぎる。日をあらためて、Jクリニックの先生から1.切除、2.内部放射線、3.外部放射線4.ホルモンなどの治療法の説明を受けた。先生の略歴をHPで見ることができ、米国での病院勤務や出版燃されており、手術も含めたベテランだということをあらためて確認した。治療方法のいづれにしても再発の可能性はつきまとうと言われた。手術もすべての前立腺は切除できなく、外側は残るという。手術なら欧米では主流になりつつある、チョンボのない少ないロボット手術、放射線なら小線源と外部照射の施療と病院を紹介された。手術後のQOLの劣化、放射線の副作用、いずれを選んでみても、何もなしですまされない。QOLを考えれば2ヶ月通院治療の外部放射に傾いたが、まだ施療できる病院が都心に限られていたが、何と通える近さのところに運よくあり、こちらにすることに決めようと思った。
しかし一方、胃と大腸がガン発生の確立が高いと例年定期検査をしている病院から春に指摘があり、同病院では外部照射戦導入との予定とあったので、胃や大腸のガンの併発なら困るので、こちらの方の施療も同病院内科の医師に相談し、紹介で泌尿器のベテラン医師に相談したが、外部放射線はまだ未導入で、希望にかなえられないとのこととだった。持参したプレパラ-ト報告を見て、生体の採取個数が多すぎると驚いていた。通常はこの半分以下らしい。医師は夏休みと、プレパラ-トの生体検査細胞の再検査、そして遅い放射線病院への紹介状で随分遠回りをした。長年お世話になっている内科の医師は前立腺がんは進行が遅いからと変な励ましまで受けた。ここで病院の検査結果のグリソンスコアは3+3の6だった。Jクリニックの先生の話では検査する人でグリ-ソンスコアが若干変わるのという。結局、近くて通える拠点病院で外部放射線施療をおこなうこととした。HPで調べたら最新治療なので、施設のあるどの病院も順番待ちのようで、順番が来るまでホルモン治療で進行を食い止めているところもあった。