9月9日、大学先輩がメンバ-になっている美術館へ。歴史を追っての展示で、江戸時代からの輸出品の伊万里焼の変遷がわかる。一度は中国商品に負けて、下火にになるが江戸末のジャポニズムで伊万里も人気がでた。欧州では部屋の装飾品として扱われているので、ポスタ-の大皿や壺で一目瞭然だ。
以前にも記したが、ここの美術館でわが故郷の九谷焼が古伊万里範疇で扱われているので気に障る。歴史ではわかるが。マイセン焼もあり、結構な逸品が出そろっているというのが感想。ともあれ、拝見できるありがたさ。
この日は先輩とコーヒ-を飲んで別れた。その後は、昔の会社の先輩と新百合ヶ丘の居酒屋へ。魚が美味いと言っているが、所詮東京の人の話。岩ガキは緩くて味さっぱりしない。味付けでもしたのかと店主に尋ねたら、宮崎のものという。ミルキ-でしょうと。砂漠と海のメキシコのバハ・カリフォルニア半島で、路上自転車の岩ガキ売り子の冷えた新鮮なものを食べたことの思い出話をした。灼熱の地の蛎に比べても新鮮でないという、遠回しの苦情のつもりだ。金沢の近江町市場の立ち食いでは、ひとつ5、6百円ぐらい。