#脳画像ボランティア #マーシャ発達トラウマ障害(DTD)の専門的ケアの3条件 下は、上智大の雨宮慧先生の最終講義開会前のステージ 人生の巡り合わせの地図が出来るまで 自分を確かにする感......
ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『大切にされなかったら、意識できなくても、身体はその傷を覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』
第19章。「応用神経科学:恐怖に急き立てられた心を脳にもう一回繋ぎ直す/コンピュータ関係工学」から。p.324の始めから。その前もご一緒に。
脳波は,ゆっかりから速く,が基本
脳波計が描く線は,脳のそれぞれの場所の活動を一覧表にします。様々なリズムがあり,ゆっくりから速いまで様々です。脳波計は,様々な高さ(振幅)と波長(周波数)を図ることからできています。周波数は,1秒間に何回,波が上下するかを示します。ヘルツ(Hz),あるいは,1秒間の周期(cps)で表します。脳波計の振幅は, トラウマを理解し,治療するのに役立ちますし,基本はかなり分かりやすいです。
デルタ波は,一番の低周波(2-5ヘルツ)ですが,寝ている間に一番見られます。その脳は,アイドリング状態にありますし,心は内側を向いています。もしも,起きている時に低周波の活動が活発ですと,その人の思考はボンヤリとしてしまいますし,判断もくるってきますし,衝動をコントロールすることもできません。ADHDの80%の子どもとPTSDと診断された人は,前頭前野の低周波が多すぎます。
夢は脳波を速めます。シータ周波数(5-8HZ)は,眠りに落ちる時に強く出ます。それは,漂った「催眠」状態が,15章で,EMDRについて述べた時にありましたが,催眠のトランス状態の性質でもあります。シータ波は,論理や日常的な生活の要請によって縛られない心の枠組みを作り出しますから,新しい繋がりや連想を作る可能性が出てきます。最も見込みのある脳波のニューロフィードバックを用いた,PRSDの治療法は,アルファ波とシータ波の訓練ですが,その訓練のおかげで,凍り付いた連想を溶かして,新しい学びができるようになります。欠点は,シータ波が出るのは,「ボーっとしている」時か,うつの時だ,という点です。
アルファ波(8-12ヘルツ)は平和で落ち着いた気持ちがあると,あります。アルファ波は,マインドフルネスの瞑想を身に着けたものには,お馴染みです(「ニューロフィードバックは効果があります」といった患者さんが,「強烈な瞑想みたいです」)。私がアルファ波のトレーニングをするのは,生きている実感がない人か,リラックスしたい,ということです。私が治療で一番よくアルファ波訓練を活用する患者さんは,生きている実感が全くない人や,動揺が激しくリラックスできない人です。ウォルター・リード国立軍事医療センターは最近,アルファ波訓練を,PTSDの兵士の治療に使っていますが,この本を書いている時点では,結果は出ていません。
ベータ波は,一番速い周波数(13-20ヘルツ)です。ベータ波がでる時は,脳は外側を向いています。ベータ波が出ると,私どもは集中して仕事をすることができます。しかし,高い周波数のベータ波は,動揺や心配事,身体の緊張に関係します。結果的に,周りに危険がないか,神経をいつも使うことになります。
脳が集中するのを助ける
ニューロフィードバック訓練は,創造性,身体的なコントロール,内面的な気づきを促しますし,それは,その点でかなりいい線をすでに行っている人の場合でも,そうなんです。私どもがニューロフィードバックの研究を始めた時,分かったの,スポーツ医学だけが,このことに馴染んだ,ボストン大学の唯一の部門だった,ということでしたね。
ニューロフィードバックは,すでに創造性が豊かな人も,さらに創造的にするらしい。
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