エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

記録を書く時に、思いを巡らせておきたいこと

2015-12-21 08:00:58 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
いつでも2番目にしか大事にされない
  褒められれば天にも昇り、貶されれば地に落っこちる、といった連続になる人生。 p912行目途中から。   &n...
 

 「浄化されたやり取り」とは、大人や強い立場の人が、ひとまず自分のことは脇において関わり合いに応じていく、そういうやり取りですね。神様が私どもにしてくださるやり取りの最初に、一方的にプレゼントから始めて下さるのに、ちょっと似ています。

 The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』の第4章、「自我と人品 : 結びの覚書」p100の、第1パラグラフの下から9行目途中から。

 

 

 

 

 

子どものクライアントは、じっさい、セラピストの役割をチャァンと分かってんですね。あるいは、ナウバウアーが、「束の間の転移」関係とか、「治療同盟」とか、呼ぶ絆をセラピストと結ぶのを、チャァンと分かってんです。でもね、大人が、「人間を上下2つに分けるウソ」を信じて「大人の方が上だ」と身勝手に勘違いが、もう1つ見つかるんじゃぁ、ないですか? それは、子どもや青年と精神分析の治療をする際の転移を議論する時に、自分よりも年下の人やその親との関係において、避けて通ることなどできない「対抗感情転移」について、真面に取り合ったためしがないという事実に現れてんでしょ。

 

 

 

 

 

 この対抗感情転移は、やっぱり一度は考えないとダメでしょうね。でも、それだけじゃぁ足りない感じです。定期的に、出来れば、一回一回の面接の後で、記録をまとめている時に、「今日はどうだったかなぁ?」という感じで思いを巡らすことの中の1つに、この対抗感情転移についてがあることが理想的ですね。

 

 

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