エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

いつでも2番目にしか大事にされない

2014-12-20 10:24:57 | エーリッヒ・フロムの真まこと(の行い)

 

 褒められれば天にも昇り、貶されれば地に落っこちる、といった連続になる人生。

 p912行目途中から。

 

 

 

 

 

 

 そんな男のなかにも、社会的地位を築くことに成功するものもあらわれます。そういう人は、良心的で、頼りになり、熱心です。それは、その男たちが選んだ父親のような人物が、その男たちをどうしたらコントロールできるのかを理解している場合です。しかし、母親との関係では、その男たちは、冷たくてつンとした感じのままです。女はそんな男たちにとって一番大事な存在ではないんですね。男たちは女性をちょっと軽蔑していますし、父親が幼い女の子に示す関心で、仮面をかぶっている場合が多いんです。そういう男たちは、女性に対して最初に男性性の点で感動するかもしれませんが、次第に失望してしまいます。それは、男が結婚した女性が、父親のような人物に対して優先する気持ちを持つのに対して、2番目の役割しか演じられない運命だと分かる場合です。父親のような人物は、どんな時期にでも、夫の人生の中では飛び抜けているからです。それは、たとえ、その妻が自分の父親に対するこだわりを持たない場合で、そのようにあたかも移り気な子どもであるかのように自分に関わる夫と幸せでいられない場合、のお話です。

 

 

 

 

 こんな男と結婚したら、女性は不幸ですね。なぜなら、その女性はその旦那から一番大事にされることがないからです。その男はいつでも、父親のような人物を第一に考えているんですね。おくさんにしてみたら、たまらないですよね。

 仕事中毒の男や女は、職場の中の父親のような人物の「奴隷」になってんですね。結構日本ではたくさんいる人種ですよね。

 

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