エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

エリクソンの叡智: 攻撃性の深い悲しみ

2017-04-25 03:23:38 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 

 
大人の無責任が、発達トラウマ障害≒愛着障害の子どもを大量生産する時代
   狂気の社会  私は、なぜナチスのような安倍晋三政権が続いているのかと、不思議に感じます。これだけ露骨に、国民の基本的人権の尊重という、政治家の宿題......
 

  今宵のエリクソンは,Toys and reasons. P.56.ページ,第2パラグラフから。言葉遊びの6日目。

 

 

 

 

 

 根っこになっていて,ほとんど無傷の攻撃性 aggressivity は,あらゆる活動にイキイキとした息吹と,陽気で楽しい感じをもらたしてくれますね。この種の攻撃性は,森羅万象すべての子どもに実際あるものでしょ。実際,ラテン語のaggredere ,アグレデーレとは,そもそも,モノや人に取り掛かることを意味しています。

 

 

 

 

 

 ここのエリクソンの話は,実に臨床的で,私もサイコセラピーの際のコンサルテーションの時によく用いるところですね。そんなときに,こんなたとえ話をすることにしています。まるで,イエス・キリストでしょ ☺

 〈向こうを向いている隣の人に振り向いてもらいたいときに,相手の肩を指先でトントンとして,振り返ってもらえたらいいけれども,振り返ってもらえない場合どうします?〉→「もう少し力を入れてトントン,としますね」→〈それでも,振り向いてくれなかったら?〉→「さらにもう少し力を入れてトントン,といます」…→〈力を加えていくと,どこかで,トントンと触れることが,ぶつ,に変わりますでしょ。それが攻撃性の意味です」と。

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 現世考: 透き通った空 | トップ | 聖書の言葉: κενῶ ケノー... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿