エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

現世考 : #エリクソン理解の貧しさ #アマゾン書評からその2 #西平さんもエリクソンの神髄に遠く及ばない

2017-09-05 06:05:50 | エリクソンの発達臨床心理
 
「永遠の命」の本当の意味
   真の改革の条件   ふがいない自分も大事にできる人でありたいものですね。 Young Man Luther 『青年ルター』p.223の第2パラグラ......
 

 初歩的な文法を間違えている鑪さんや,最も重要な単語を「翻訳技術的に」=理解していないことがバレナイ様に,ゴマカシている近藤さんに比べれば,西平さんはちょっとマシです。
 しかし,肝心要な点を理解していない点では,西平さんも近藤さんや鑪さんと五十歩百歩と言ったところです。
 たとえば,ルターが信頼を回復し,「豊かな信頼」を身に着けたことを,単に「宗教性」と読み誤ったり,あるいは,その「豊かな信頼」があることこそが,「大人らしさ」の要であること,さらには,その「豊かな信頼」は,力強く「関わりを始める」ことに現れる,という最も大事な点を見落とし,誤訳している点に,西平さんのエリクソン理解が,非常に不十分なことが,はっきり示されています
 エリクソンのライフサイクルの心理学は,単なる実証科学ではなく,体験しなければ分からない,人格的真理に属するものですが,狭隘な実証科学しか価値を認めない,今の日本の学会の病理を映し出すものが,西平さんの翻訳です。

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