エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

#いいよとダメダァ #分裂と諍いのはじめ #裁判官面した大人達 #二度とチャンスはない

2018-06-03 07:53:16 | エリクソンの発達臨床心理

 
エリクソンの叡智: 陽気で楽しむことの魔法の力
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 Toys and Reasons『おもちゃ と 賢慮』 P.94,18行目途中から。

 


幼い子どもよりも目上の子どもたちも,この「いいよ」と「ダメダァ」の区別を利用しない訳にはいきませんし,この区別を一層悪いものにする以外の選択肢はありません。しかも,是認と否認の話し言葉の礼拝とても象徴的な意味で繰り返されます)の中で,「またか」と思うほど繰り返されることこそ,その大人は,仲間内の正義を代弁する裁判官面をして,子どものやることなすことを「ダメダァ」と決めつけますが,その子どもに,もう一度チャンスを与えるのでしょうか,いいえ,2度とチャンスはありません

 

 

 ですから,幼い子どもの時期に,人生は決まってしまう,といっても過言ではありません。一歳半までが勝負です,と申し上げる所以です。

 それは,エリクソンが言う「日常生活の第2の礼拝」「是認と否認の話し言葉の礼拝」によって,一歳半前後に子どもが分別を身に着けるとともに,自分も分裂し,他者も「人間を上下2つに分けるウソ」で分裂してしまうからです。

 この,「人間を上下2つに分けるウソ」と分裂を真に解決するのは,この世を超越したシャローム,真の平和,聖書の神様や阿弥陀如来,あるいは,目には見えなくても,それらの存在を信頼する人とのつながりの中で,「日常生活を礼拝」にする以外には,ほとんど方法はありません。

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