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Toys and Reasons『おもちゃ と 賢慮』 P.94,18行目途中から。
幼い子どもよりも目上の子どもたちも,この「いいよ」と「ダメダァ」の区別を利用しない訳にはいきませんし,この区別を一層悪いものにする以外の選択肢はありません。しかも,是認と否認の話し言葉の礼拝(とても象徴的な意味で繰り返されます)の中で,「またか」と思うほど繰り返されることこそ,その大人は,仲間内の正義を代弁する裁判官面をして,子どものやることなすことを「ダメダァ」と決めつけますが,その子どもに,もう一度チャンスを与えるのでしょうか,いいえ,2度とチャンスはありません。
ですから,幼い子どもの時期に,人生は決まってしまう,といっても過言ではありません。一歳半までが勝負です,と申し上げる所以です。
それは,エリクソンが言う「日常生活の第2の礼拝」「是認と否認の話し言葉の礼拝」によって,一歳半前後に子どもが分別を身に着けるとともに,自分も分裂し,他者も「人間を上下2つに分けるウソ」で分裂してしまうからです。
この,「人間を上下2つに分けるウソ」と分裂を真に解決するのは,この世を超越したシャローム,真の平和,聖書の神様や阿弥陀如来,あるいは,目には見えなくても,それらの存在を信頼する人とのつながりの中で,「日常生活を礼拝」にする以外には,ほとんど方法はありません。
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