エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

日本中、発達トラウマ障害(DTD)のことを知らない人だらけ

2016-07-12 04:05:21 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 

 
無意識に子どもを傷つける母親
  今の小学生は、その半分が「愛着障害」だと言っても、過言ではない、と私は考えています。「愛着障害」の子どもは、愛着が安定していませんし、エリクソン流に申し上げれば、根源的......
 

  発達トラウマ障害DTD愛着障害の子ども学校や児童施設や病院などで、税金でやってる「サービス」が、現実には、子どもの傷に塩を塗る虐待になっている、だけじゃありません。児童精神科医の大多数が、子どもの発達、発達トラウマ障害(DTD)を知らないんです。恐ろしいことですね。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.138の6行目途中から。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジェーンは従兄弟に会うと、その従兄弟はこう告白したんです、「私はコナー君をホッタラカシにして、仕事に行ってました」って。ジェーンはそのいとこを首にして、仕事を辞めて、コナー君と一緒に家にいることになりました。ジェーンは、問題はなくなったつもりでいました。コナー君は、人さらいに遭った訳でもないし、火傷を負わされたわけでもなし、身体の病気にさせられたわけでもないから、この従兄弟からコナー君がホッタラカシにされた経験は、大したことはないだろう、とジェーンは思ったのでした。ジェーンは、コナー君がオカシナ行動をだんだんとするようになったことと、1年近くネグレクトされてきたことと、結びつけて考えることはありませんでした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ジェーンさんは、良心的な母親だと感じます。でも、いかんせん無知でした。赤ちゃんの頃にネグレクトが、どれだけ巨大な悪影響を、子どもに及ぼすのか、発達トラウマ障害(DTD)のことを知らないことは、致命的でした。 

 ところが、翻って、日本を見る時どうですか? ジェーンさんみたいな、発達トラウマ障害(DTD)について、無知な親、無知な教員、無知な児童精神科医、無知な保育士、無知な看護士、無知な児童自立支援施設職員だらけなんですからね。

 

 

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