エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

何かができる力がある、という感じは、人から信頼されるから生まれるもの

2016-06-16 06:35:38 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 

 

 

 
机上の空論と戦争の現実
  今日、NHKで沖縄戦の番組「沖縄戦 全記録」を見ました。戦い方はペリリュー島での戦いと同じで、「狂気の戦い」であって事が分かります。日本軍の持久戦・ゲリラ戦 vs アメ......
 

 

 発達トラウマ障害(DTD)の子どもは、ずうーっと、独りぼっち、ですから、心の力が出ないんです。信頼・真実というピスティスが、心の唯一のガソリンなのに、そのガソリンが注がれたためしがありませんから、何時でも心はガス欠です。

 The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.343の、第6パラグラフから。

 

 

 

 

 

 

 もちろん、これは、私どもには当てはまることなんですね。仕事がうまくいかなけい時、大事な計画がオジャンになった時、大事な人と別れたり、大事な人が亡くなったりする時、身体を動かしたり、注意を集中しなくちゃならない何かをすることほど、助けになるものはあまりないのですからね。市内のいくつかの学校と精神科プログラムは、この視点に欠けていることが多いんです。この手の学校と病院は、子ども達に「『普通』にしていなさい」と言いますでしょ。だけども、子ども達が「普通」に感じられるような、何かができる力がある、という感じを子どもにプレゼントすることはありませんからね

 

 

 

 

 何かができる力がある、という感じが生じるのは、人から信頼されていると実感できて、初めて可能なものなんですね。それは人類に共通した命題です。

 

 

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