自動思考といって、意識しないと、習慣になった考えが無自覚に浮かんできて、その考えに伴った気持ちと行動が生じてしまいます。「やっても無理」と思ってれば、消極的になりますし、意見を言っても仕方がないと思って、不満や、あきらめにも似た悲しみも残りがちでしょ。
ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第13章 Healing from trauma : Owing your self 「トラウマから癒されること :本当の自分を生きること」p.211の第4パラグラフから。
ジョン・カバット・ジンは、心身医学のパイオニアのお一人で、マインドフルネスストレス解消法(MBSR)プログラムをマサチューセッツ医科大学に、1979年に設立しました。ジョンの治療法は、30年以上にわたって一貫して研究されてきました。ジョンがマインドフルネスについて述べているように、「人が変えられていく過程を考える1つは、マインドフルネスをレンズとして考えることです。すなわち、撒き散らしてきた、反発して受け身で動かされていた心のエネルギーを集めてきて、そのエネルギーを問題解決のために、本当の自分を生きるエネルギーにし続けることです」。
素晴らしいですね。ジョン・カボット・ジンの著作を読んだことはありませんが、エネルギーを本当の自分を生きるために集中して使うことは、簡単なことじゃぁありません。特に日本人は、大体、エネルギーを、集団に同調するために使い果たしていることが非常に多いのですから、むしろ、偽りの自分を増殖するために、エネルギーのほとんどを使ってるんですからね。
ジョン・カボット・ジンさんの著作、日本語訳も出ているようですから(ただし、Amazonの書評を見ると、滅茶苦茶な翻訳本が少なくても一冊ある感じですから、要注意です)、それを参照されるのもいいかもしれませんね。
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