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エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

脱感作とマインドフルネスは真逆!

2016-01-09 02:00:07 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
人々の倫理的な力を呼び覚ます ガンディーの力
  他者の誠実さに自らを委ね続ける態度。trustfulness。ピンとこない人が多かったみたいですね。人は平気でウソもつくし、裏切りますでしょ。それでも信頼し続...
 

 

 MDMAは、かなり効果的ですね。

  ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第13章 Healing from trauma : Owing your self 「トラウマから癒されること :本当の自分を生きること」p.226の、第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 トラウマを、落ち着いた、マインドフルな状態から観察できれば、その落ち着いた、マインドフルな状態を、内的家族システム療法では「自己」と呼ぶのですけれども(17章でさらに議論する予定です)、心と脳がトラウマを人生と言う織物全体に編み込んでいる、積極的な状態のことなんですね。これは、伝統的な脱感作がやってきたこととは大違いなんです。というのも、伝統的な脱感作がやってるのは、昔怖ろしかったことを感じないようにすることだからです。落ち着いた、マインドフルな状態は、怖ろしい体験を連想し、人生の物語に組み込むことですね。昔圧倒されるような身の毛もよだつ出来事を、昔そんなこともあったね、という記憶に変えることです。

 

 

 

 

 

 マインドフルネスと脱感作を混同している人も、「専門家」の中にもいるんですね。でも、脱感作なのに、ティク・ナット・ハーンさんのやってることと同じなような顔をしている、違いがよく分かんない「専門家」もいますからね。でも、これは、アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間たちが、人殺しの戦争を、「平和」と呼ぶのと同じくらいの偽装であり、ウソとゴマカシですね。

 ここで、ヴァン・デ・コーク教授が指摘しているように、脱感作は、ある意味、人を鈍感にする、という消極的な状態のことであるのに対して、マインドフルネスは、身の毛もよだつ経験も、ハッキリと自分の人生と言う織物、この言い方は、エリクソンの奥さんのジョアンみたいですが、その織物の中にシッカリ編み込んでいる、積極的な状態のことなんです。感じないことと、ハッキリ認めて折り合いをつけることとは、真逆です。

 

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