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ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体はその傷を覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』
第12章。「思い出すのが,耐えられないほどの重荷」です。p.193,第2パラグラフから。
このウィリアムズさんの研究も,取り戻した記憶が本当なのかを調べました。10人の女性のうち1人(虐待されていたことを思い出した人の16%)が,過去のある時点で虐待されていたことを忘れてたけれども,後になって,虐待されてたことを思い出しました。性的虐待をされていたことをずっと忘れずにいた女性に比べて,以前に忘れた時期のある女性は,自分が虐待されてた時期が幼かったり,母親からの助けが得辛かったりしました。思い出した記憶も,忘れずにいた記憶と同じくらい正確だ,とウィリアムズさんは判断しました。この女性たちの記憶はすべて,肝心な事実に関して正確でしたが,その女性たちの話は,カルテに記録された細々した点まで正確だったものは一つもありませんでした。
それまでの,記憶喪失などない,虐待されたという記憶はデッチアゲだ,という間違った「研究」,とは対照的なのが,このウィリアムズさんの研究です。
虐待の記憶は,その肝心な事実は正確だ,しかし,詳細な点では間違いもある,ということですね。ウィリアムズさんの研究は真実な研究でした。
100年以上時間が掛かりましたが,真実は必ず明らかになる,ということは,私どもは忘れずにいたほうがいいですね。
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