エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

一番うまくいったとき

2014-06-09 09:35:23 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
積み木遊びのテーマ:必ず果たさなければならない?

 積み木遊びでは、積み木を使って、最初の人間関係の元型(「最初」と「元型」は重複表現かもしれません)が表現される、実の不思議なことです。最初の人間関係、すなわち、元型としての母子関...
 

 今日のエリクソンは、セラピーが一番うまくいったときの要素がいつくか紹介されています。この機会に、「一番うまくいったときの要素」をまとめておきたいと思います。

1) その遊び・セラピー(箱庭、積み木遊び、コラージュなど)で、子どもは自分のテーマ・課題に夢中になる。

2) 子どもは、自分のテーマ・課題が込められた、その遊びを必ず繰り返す。

3) 子どもには、作品を作り終えた時には、「できた」という感じがある。

4) その遊びを通して、その子と大人の間に、言葉によると、言葉によらないとにかかわらず、やり取りがある感じがある。

5) したがって、2人の間に、お互いに認め合っている感じもある。繰り返しの中で、大人も(多分、子どもも)手応え感が増していく。

6) したがって、2人とも、お互いに、何となく嬉しくて、何となく楽しい。

7) 子どもの笑顔が増える。大人も笑顔も増える。

 

まっ、こんなところです。昨日取り上げた、小学生のケースがまさにこの7つの要素のすべてがありましたね。

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