エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

やりすぎになりやすいルター

2015-10-26 08:52:40 | アイデンティティの根源

 

 

 ルターは、気が付いたら、大嫌いな父親みたいでした。

 Young Man Luther 『青年ルター』p.236の第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 ルターは、ルターの家族にとってもやりすぎでした。1人の義理の兄弟は、ルターに「『過剰な負担を求める預言者』にでもなりたいのかね」と尋ね、ルターを「臆病者」と難じました。しかし、この非難は見当はずれでした。ルターが小作農らに反対する小冊子を書いたのは、まさに、小作農たちが、道路工事の蒸気ローラーのように、ルターに迫っていた時でしたし、ルターが諸侯たちにおもねることを拒否したのは、ルターが諸侯を一番必要にしている時でした。

 

 

 

 

 

 ルターは素直に見えません。反抗的ですね。苦しい時に、その苦しみが増すような行動を自らするのですからね。友人たちや親せきも困惑したでしょうね。義理の兄弟が「やり過ぎ」といったのも、当然です。

 

 

 

 

 


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