エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

インターメッツォ: 激しい怒りと発達トラウマ障害(DTD)

2016-10-18 07:08:17 | 間奏曲

 

 

 
民主主義的人間像 改訂版
  いま日本は民主主義の危機です。民主主義を進める人、民主化の担い手はどんな人物なのかを確認したくなりますね。そう考えると、政治学の人、たとえば、丸山眞男教授や、福田歓一教......
 

  Chilhood and Socirty から。p.79から。

 

 

 

 

 

 最初の「口の舞台」に関して、私どもがお話したのは、赤ちゃんが物事を受け止めるバターンと、お母さん(文化)が物事を手渡すパターンが、やり取りすることです。ところが、この段階の特徴は、激しい怒りや怒りが出て来るのは避けがたい、ということです。それは、このやり取りが、補うようなことをしても、赤ちゃんとお母さんそれぞれのニーズに、ピタァッとしっくりいくわけではないからです。

 

 

 

 

 おっぱいを貰ったり、オシメを換えてもらったりする時期に、激しい怒りや怒りが出て来るのは避けがたい 、と言いますね。100%、貰うことに依存している存在が、激しい怒りを持つ。通常ですと、「なんてわがまま」、「許せねー」ということになりますね。でも、赤ちゃんだけは特別です。すべてが貰うことに依存していも、激しい怒りがあっても、許されます。

 でも、許されない場合がありますね。簡単に言えば、それが発達トラウマになる訳です。その発達トラウマは、お母さんが赤ちゃんに許しを与えたみたいに許しを貰う時に、癒されるわけですね。

 ですから、

 子どもには、「自由で守られた自由な時空」が必要なんであって、そこには、お母さんみたいな「理解ある大人が一人」必要です。

 

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