エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

発達トラウマ障害(DTD)の子どもは、甘えが足りない

2016-07-25 05:53:56 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
ルターが気付いた大事なことって?
  ルターは、神の領域とこの世の領域の2つによける「二王国説」を採りました。それは、「改革派は目覚めていたけれども、ルター派は眠っていた」とバルトが言う事態を、ナチス時代に......
 

 

   発達トラウマ障害DTD愛着障害の子ども。マッサージという簡単なことが、親子関係を改善するのに役立ちます

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.141の第2パラグラフから。

 

 

 

 マッサージによって親子関係をよくして、母親がセラピーに前向きになることは、コナーの場合、特に大事だったんですが、それは、コナーの母親が治療に対して、非常に不安を感じていたからです。結局、以前は、サイコセラピストも、精神科医も、カウンセラーも、善意の隣人も、教員も、「コナーの「赤ちゃんみたい」な行動を甘やかさないで」だとか、「コナーの癇癪を無視して」などと言い続けたんです。コナーは、甘やかさせるよりも、枠組みと制限が必要だ、という訳です。みんなが母親に「コナーは未熟だから、ロッキングや鼻歌の様な原始的な自己刺激のやり方を捨てさせなければならない」と言ったのです。いまは、私どもは、「コナーは、甘やかせすぎに見える位、優しく接してください」と申し上げています。実際、行動療法のセラピストが言うように、コナーの行動が脅かされて、コントロールが利かないものになりそうなとき、コナーを無視するんじゃんなくて、マッサージをすればコナーは「やり取りが出来るようになります」と私どもは言っています。私どものやり方は、直感に根っこから反しているように見えて、他に助けになるものが無かったので、母親はマッサージをしても良い、と言ってくれました。

 

 

 

 

 

 発達トラウマ障害(DTD)の子どもは、例外なく、甘えが足りません。マッサージは、発達トラウマ障害(DTD)の子どもに足りない甘えを補うのに役立ちます

 

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