エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

ネグレクトと虐待は、続いている

2016-07-25 03:11:26 | トラウマを負う≪本当の自分≫を取り戻す

 

 

 
古老の知恵は、寓話に似てている
  昔は年寄りは、生きた知恵と静かに死ぬ死に方を知っているものでした。 The life cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』、p62の10行目......
 

 2年前(2014年)、心理臨床学会の招聘講演で、発達トラウマ障害(DTD)について講演した、Ruth Lanius ルース・ラニウスさんらが昨年出した本、Paul Frewen , Ruth Lanius (2015) , Healing the Traumatized Self   consciousness, neuroscience, treatmet 『トラウマを負わされた自分に対する囚われから自由になること  意識、脳科学、治療』の翻訳。 発達トラウマ障害(DTD)のセラピーでも、≪約束≫と≪約束≫を支える信頼がものを言いますね。ウソとゴマカシでは、子どもを傷つけるばかりです。学校や病院などには、それにも気付かない、子どもっぽいバカな大人が多すぎですよね。 

 最終章の第7章、p.277の、ブランクの後の第2パラグラフ。

 

 

 

 

 

 ハーマン(1992b)達が示した、発達トラウマからの回復の標準的な段階に従ったセラピーに従えば、トラウマセラピーの第一歩は、セラピストとの関係においても、セラピー以外の人間関係においても、安心と安全を確かなものにすることに力を注ぐことです。(でもね、)セラピー以外の人間関係で安心と安全はあり得ないと気付くことが大事になりますね。トラウマを負わされた人たちは、親しい関係、家族関係、職場関係で、気持ちの上でも、身体的にも、性的にも、虐待され続けている、ということです。それは、サイコセラピーで過去のトラウマを負わされた出来事の結果を治療しようとした後でも、変わりません。

 

 

 

 

 

 発達トラウマ障害(DTD)の子どもは、その振る舞いや様子が、なかなか理解できません。幼いころのネグレクトや虐待が、今の様子にと深い関係にある、ということが、全く理解されないからです。

 発達トラウマ障害(DTD)の子どもと大人の心理、それを社会にお知らせし続けないと、発達トラウマ障害(DTD)の子どもも大人も、浮かばれませんね

 

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