ルネッサンスは、人間を賛歌するのはいいのですが、人間が何でもできると思った時は、大きな困難の始まりになります。
Young Man Luther 『青年ルター』p193の6行目から。
ルネッサンスが、「一段とすぐれた」自我革命だ、ということは、精神分析理論に通じている人の注意を捉えずにはおきませんね。それは、自我の優れた諸機能の大規模な回復でしたが、それはそれは、感覚的な悦び、実力行使、良い良心を養生することが、人間中心の自惚れになるほどでした。これはすべて、教会が、人間が悪い良心に傾きやすい性向に、組織だって、怖がらせて付け込んできたことから、取り戻されたものです。
中世のカトリックも相当病んでましたね。それから感性・知性・行動力などを人間が取り戻したのは、良いことです。しかし、それがうぬぼれになるのは、振り子の振れ過ぎでして、とっても危険な時代の始まりです。
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