発達トラウマを抱えている人は、実は非常に多い。内村鑑三と「謙遜」 改訂版 今日、NHKの「こころの時代」で、鈴木範久先生解説の「道をひらく 内村鑑三のことば」が最終回でした(再放送は21日(......
昨日久しぶりに,テレビで緒方拳さんの姿を拝見しました。その時,思いがけず,大事な話を伺うことができました。それで,今宵その話をご紹介しようと思いました。
緒方拳さんのお話ですと,「僕ではない人に扮する時には,『監督の眼』が大事だ」というんですね。私はこの話を伺って,「これは≪共に見る≫事だなぁ」とすぐに気付きましたね。
自分でない存在を演じる時には,俳優が1人で演じていたのでは,その自分でない存在に,心が宿らない,ということです。そこで大事なのが,「監督の眼」になりますね。それを緒方拳さんは「監督の言うことを,ハイハイ,と聴いてるだけなんです」と,謙遜に言いましたけれども,私は「監督の言うとおりにしているだけではダメダァ」と思います。もちろん,緒方拳さんも,「監督の言う通り」にしているだけじゃないはずです。
「監督の言う通り」にやってるだけじゃぁ,≪共に見る≫ことにならないからですね。監督の眼と自分の眼が「一緒になってみないと,人が共感するものは作れないですね」と緒方拳さんも,おっしゃいます。それは監督と俳優が,時にはぶつかり合いながら,でも,信頼し合いながら,自分にウソのない形で,≪共に見る≫ことが大事でしょ。
これはまさに,サイコセラピーにも通じることだ,と私は感じましたね。だから,善い舞台や善い映画を見た時に感動すんですね。
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