発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.161の、添え書きの後から。
私どもかがこの『提案書』を出した直ぐ後に,私はワシントンDCで,アメリカ中のメンタルヘルス委員の会議に,発達トラウマ障害(DTD)のことを話したんですね。委員の皆さんは,私どもの提案に対して,アメリカ精神医学界に手紙を書きましょう,と申し出てくれたんです。その手紙は,次のような件で始まります。全米州精神保健局長協議会(NASMHPD)は,295億ドルの予算で,毎年610万の人々のお役に立っていることに触れて,次のように結論を述べたのでした。すなわち,「私どもは,アメリカ精神医学界に勧告いたします,発達トラウマ障害(DTD)を優先順位の高いリストに加えていただきたい。それは,病気の原因とその後遺症をハッキリさせ,病気の特色を明確にするためにもなりますし,患者の診断をする時に,発達トラウマ障害(DTD)という診断をすること必要度が高いからです。」
ここまでの提案と勧告があったのに,アメリカ精神医学界はイエスと言わなかったのですから,利害集団化(利用者のための組織でなくなり,自己中心の組織になること)してしまっていたと考えて,大過ないでしょう。
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