自由だからこそ、新しいもを作り出せる。ルターは、ドイツ語でタイムリーな小冊子を出版しました。ラテン語でミサをし、ラテン語で本を出すのが「常識」でしたが、ルターは、その「常識」には囚われませんでした。 Y......
発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog 「犬として育てられた少年」。p157 の、下から5行目から。
厳しい躾けが実際に、この子どもたちのための「セラピー」と見なされてたんですね。驚くべきことに、このラッペ夫妻の東テキサスの「児童保護局」のケースワーカーは、この夫婦を助けて、「この子ども達は、ラッペ夫妻のところで上手く世話されています」と言っていたことでした。ところが、ラッペ夫妻は、もう東テキサスにいなかったんでした。この夫婦は「こっそり」西テキサスに引っ越して、活発で危険な悪魔教団から逃げたかったんです。この悪魔教団は、子ども達を取り戻そう、そのためには何でもやる所だ、と2人は思い込んでいたのでした。西テキサスのケースワーカーは、この「セラピーをする」家庭が自分の地域に引っ越してきていたことは全く知らされていませんでしたし、件の悪魔教団のことも全く知りませんでした。この事件に合って、初めて、テキサス州の「児童保護局」の高官が、状況に気付かされたんです。
ミネソタ州、ケンブリッジの州立施設(地元の人たちは、「ホスピタル、病院」と呼んでました=昔は、2,000人規模の、大きな精神病院でした、当時は100人くらい)には、心理学でPhDを取ったという高学歴の人がいましたけれども、アメリカ式養父母になるような人は、比較的貧しく、学歴も高卒程度だったと思います。知的障害児も、アメリカ式養父母が育てられ、病院暮らしを卒業して、コミュニティ 地域社会、に暮らし出していましたからね。25年前の話です。ちょうど、この本の7歳のボビーが、死ぬほど殴られていた時期です。「レーガン(と父親の方のブッシュ)は、医療費を抑制するために、州立の病院を縮小している」と批判されていましたしね。
日本だったら、児童養護施設に入るような、虐待を受けた子ども達も、安上がりのアメリカ式養父母に預けられました。「安かろう、悪かろう」の典型では、済まされないことでしょ。医療や福祉や教育などヒューマンサービスを、経済合理性で考えてはならない、ということです。
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